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2019年12月15日11:09

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  あ ま び き  資…料 2

   回復への指針(山野尚美)


1 自分(家族)自身が非常に困難な状況にあることを認識する
あなたはどうしてよいかわからず、混乱し、いつものあなたではなくなっています。
 
2 薬物依存の問題に関しては、手っ取り早くて簡単な解答や治療はないという事実を受け入れること

 できるのは、当事者が回復への長い道のりを歩いていくのを見守り、支えることだけです。治療者や家族など、まわりの人間の努力によって「治してあげる」ことは出来ないのです。

3 当事者を支え、励ますように、自分自身のことも大切にすること。決して当事者のために自分を犠牲にすることは出来ないのです。

 あなたにできることは、傷つき、疲れ果てた自分自身を癒すことだけdす。

4 当事者に対しても自分に対しても、責任追及は止めること。

 当事者を背くめても、自分を責めても、何の解決にはなりません。ただ気分が落ち込むだけです。どうしてこんなことになったのか?と考えるようだったら、あなたはこれほど困っていないはずです。

5 自助グループやその他の治療・援助があることを、当事者に知らせても、強制はしないこと

 紹介や提案はしても、当事者がそれを求めて出かけていくかどうかは、彼(彼女)にまかせましょう。第一、強制されてすぐに言うことを聞いてくれるようだったら、あなたはこれほど困っていないはずです。

6 過保護にならない(尻拭いをしないこと)

 当事者は、薬物のせいで自分の身に何が起こっているのかを実感しなければ、薬物と手を切る気にはなりません。かわいそうだから、これ以上大変なことになってはいけないからと、本来は当事者が自分ですべきことを代わりに済ませてあげるのは、回復の妨げになるだけです。

7 薬物のこと以外での会話が出来るようになること

 普通の会話がありますか?

8 当事者の薬物の使用をコントロールしようとしないこと

 あなたに勝ち目はありません。おそらく無視されるか口論になり、結局後に残るのは例のいや〜な気分だけです。

9 前向きな形のコミュニケーションを心がけること

 「Iメッセージ」で話していますか?

10 ひとりぼっちにならないこと

 自助グループなどに参加し、同じ悩みを持つ仲間と話し合うことは、とてもあなたを楽にしてくれるはずです。そこであなたの周りで起こっていることについて、何の遠慮もなく話せます。そして、メンバーが、あなたと同じような経験に対して、どのように対処しているかについて聞くことも出来ます。当事者を相手にして、薬物を止めさせるという無謀な戦いを仕掛けることにも、そろそろ疲れてきている自分に気付くのではないでしょうか。
   回復につながらない考え方

1 ダルクに本人が行こうとしない。どうすれば行くようになるのか?

2 クスリを止められた人もいるかもしれないが、わが家の場合はダメかもしれない。

3 入院したり、逮捕されたりすればクスリを止めてくれるのでは?

4 「仕事に就く」はど生活が変われば、「薬を使わなくても済む」と考える。

5 「本人の自助グループ」の中で、他のクスリを使うことを覚えてしまうのでは?

6 身体が心配である。本人の健康を守るのも家族の責任ではないだろうか?

7 ダルクに行くより、「もっと早くてよい方法」は無いだろうか?

8 本人は「自分の問題だから」と言い、家族が家族会に行くのを嫌がる。

9 ダルクには専門家がいないので頼りにならない。

10 「ハイヤーパワー」とか「平安の祈り」などが宗教を連想させ、どづも馴染めない。

11 いろいろな本を読んだり、専門家の講演を聞けば、早く本人を助けられるのでは?

12 今はしばらくクスリを使用してはいないようだが、これからが心配だ。

13 さまざまな理由をあげて「ミーティングに出ても意味がない」と本人が言う。

14 「薬は止めるが、酒は止めない」と本人が言う。アルコールなら問題ないか?

15 かかりつけの医師が「処方は避けるように」勧める。

16 スリップするのが怖い。二度と立ち直れないのではないか。

17 すでに本人がダルクに入寮・通所しているので、家族会へは行かないで済む?



   ゆっくりだが確実に回復する考え方

1 自分だけでも家族会に参加しよう。

2 どんな薬物依存症者も必ず回復する。

3 自由な社会でたくさんの回復者に出会うことが大切だ。

4 「回復へのプログラム」を徹底することが、他の全ての社会生活よりも優先する。

5 薬物依存からの回復に、薬の量や種類は関係ない。

6 本人の回復は本人の責任。家族の病気(共依存など)からの回復は家族の責任。

7 「もっとよい方法を求め続けた家族」が知恵を分かち合うのが家族会である。

8 家族は「薬物依存症者のため」ではなく「家族自身の回復のため」に行動する。

9 「薬物依存を理解している専門家」はダルクを支持している。

10 宗教心ではなく「回復への深厚を取り戻すこと」が大切である。

11 回復には時間がかかる。あせらずにゆっくりやろう。

12 不自然な忍耐は永続きしない。「正直になるプログラム」につながることが大切。

13 グループでは嘘が重荷になる。誰でも「正直になること」は怖いものだ。

14 「正直さ・謙虚さを必要としない楽な方法」はすべてクスリである。

15 自助グループ参加より、デイケア通院や処方の継続を優先する医師には要注意。

16 まだプログラムをはじめていない人の「再使用」はスリップ(失敗)とは言わない。

17 家族の回復は本人よりも時間がかかる。「病気は授かり物」といえる日を楽しみに!

 茨城ダルク入寮者の家族としての対応 

 茨城ダルクでは、薬物を使用した場合はもちろん、その他本人の状態によっては、施設から一度退寮していただく場合があります。これは、本人に自分の考えは役に立たず、誰からも助けてはくれない、だからダルクの提案にしたがってやってみよう(これは私たちは底つきと呼んでいます)という気持になり、積極的にプログラムを実践してもらいたいために行っています。施設に戻ってくることを前提としてこの家族の対応次第では、利用者は元の生活に戻るか、再度施設に戻りリハビリを続けるか、もしくは警察に捕まるかの3つのパターンに集約されます。この度は、最も多かったケースとその対応方法をご紹介させていただきます。


1 本人から家族に電話が入った時

A 本人から
 本人からの電話は、話をしないですぐに電話を切って下さい。コレクトコールの場合も同様に受けないでください。受けてしまえば、家族は動揺してしまうでしょう。
 施設を飛び出した場合は、茨城ダルクのスタッフから現状報告をいたします。出て行った場合には、一言「茨城ダルクに戻るか、もしくは好きにしなさい。家には絶対に入れません」と伝え電話を切ってください(本人の話は聞かないでください)。少しでも話を聞くと本人に巻き込まれてしまう場合が多いので30秒以内に電話を切るようにして下さい。突き放されると茨城ダルクに戻ってくるケースが多く、家族が受け入れた場合のほとんどが元の薬を使う生活に戻ってしまいます。

B 病院から
 薬物使用や一時的な保護を求めたり、また地元に戻り薬を使う目的で病院に駆け込み、医師からご家族に連絡がある場合があります。この時は、医師に本人は薬物依存症で茨城ダルクに入寮していたことを伝え、入院の手続きや送金をする前に茨城ダルクスタッフにご連絡下さい。

C 警察から
 茨城ダルクから出て行った場合、薬物使用や無計画に飛び出し、お金も底をつき万引きや無銭飲食、タクシーの無賃乗車などの事件を起こしたり、薬物使用で保護、逮捕されて警察から連絡がある場合もあります。あたお金や泊まるところもなく自分から保護をもとっめる場合もあります。この場合も、薬物依存症の治療のためダルクに入寮していることを伝え、ダルクで責任をとらせるようにしてください。本人も家族も同じことの繰り返しにならないようにするため、ダルクよりお願いがあるまではお金を立て替えたり身元引受人にはならないようにしてください。

D その他
 本人は、自分で電話して親が受け入れてくれないと分かった場合、他人に頼んで電話をかけてもらうこともあります。時には、ダルクのスタッフの者ですと名乗ってかけてくる場合もありました。このような電話も、本人からの場合と同様「ダルクに戻りなさい」と伝えて電話を切って下さい。

2 本人が家(地元)に戻ってきた時  
 ダルクには出入り自由で、逃げ出す人を捕まえたり閉じこめたりはしません。リハビリが嫌になったり、使いたくなって逃げ出し、地元に戻る仲間もいます。その場合お願いしたいことは、本人を家の中に絶対入れないということです。ダルクに戻る以外の手助けは一切しないという姿勢で対応して下さい。
 逃げ出した本人を両親が受け入れてしまい、再度薬物を使用したケースが多く、そうなってしまうとダルクでは、何も出来ません。しかし親に家に入れてもらえず突き放されると、仕方なくダルクに戻る場合があります(帰る場所がない人ほど回復しやすいのです)。その場合に限り手助けをして下さい。


  以上がよくあるケースの一部です。以下の点をもう一度ご確認下さい。

1 電話があっても本人の話は聞かず、ダルクへ戻るように伝えでっmわをすぐに着る。
2 勝手に家に戻ってきても家の中に入れない。
  (勝手に入ってくる場合は、警察へ通報するぐらいの覚悟をお持ちください)
3 本人の起こした問題行動は一切責任の肩代わりをしない。
  (借金の保証人にならない、お金を貸さない、渡さない、立て替えない、保険証・免許証を渡さないなど)
     上記にご紹介したようなことが実際に起こった場合、入寮中のダルク、    もしくは茨城ダルクへご連絡下さい。

 入寮中で逃げ出すことは、悪いことではありません。自分を見つめ直す機会になる場合もあり、より真剣にプログラムに取り組めるようになることもあります。ダルクに戻りリハビリを続けていくしかないんだ、という状況を作ってあげてください。
 また、家族会には必ず参加してください。きっと解決の糸口が見つけられると思います。お子さんを変えるには、まず自分たちを変えていくことが必要です。たとえ本人が変わっても、親が変わらなければ、また元に戻ってしまうケースが数多くありますので、家族会には定期的に数多く出席してください。

 以上、いろいろと書かせていただきましたが、ご理解の上、ご協力の上、何卒宜しくお願い申し上げます。尚、ご不明な点がありましたら茨城ダルクへご連絡ください。

茨城ダルク「今日一日ハウス」 代表 岩井 喜代仁
茨城県結城市上山川6947
TEL0296-35-1151
FAX0296-35-2448













   スリップ(薬物再使用)時の対応

 
 本人がスリップしますと家族は混乱します。
 このために、時として家族は嫌がる本人を無理矢理に精神病院に連れて行くことがあります。しかしながら、そうしてところ(特に精神病院)は一般に良いイメージは持たれていません(例:鉄格子や鍵)。そして、居心地が良いところとは決して言えないのが実際でもあります。まして、本人が精神病院等に入院した経験がありますと、このような事情は良く理解しているのが普通です。このような状況で無理矢理に嫌がる本人を精神病院に連れて行っても、本人は家族に対して強い嫌悪感や反感を持ったりします。
 また、このようなネガティブな感情は関係者(スタッフという仲間)にも向けられます。こうした経過は、本人とスタッフの間にもよい信頼関係が出来にくく、プログラム(回復への道のり)を共有できないことが多いものです。
 それどころか、たとえこのような家庭と状況でプログラムを開始できたとしても、本人は家族やスタッフに対して反感を持っているのが普通です。このために、本人はスタッフ(仲間)と「分かち合う」ことが出来ず、クスリを断とうという気持にならないことが多いのです。
 そして、こうした場合、短期間で断薬に失敗します。それどころか、将来的には本人が家族や精神病院に対する嫌悪感や反感を持つことを手助けすることになってしまうため、それ以降の回復への道のり(プログラム)を妨げてしまいます。このようなことから、本人の嫌がっている時に無理矢理に精神病院等に連れて行くことは、決して良い結果にはつながりません。
 では、本人がスリップして精神病院等の生きたがらないときには、家族はどのようにしたらよいのでしょうか。このような場合、多くの家族は混乱しているので、適切な対応をとることが出来ません。結果として、本人に悪影響を与えてしまいます。このために、家族が最初に行うべきことは、家族自身が家族会や自助グループに出席することです。そして、自らの混乱を取り除くべきです。このように家族が行動しますと、本人が専門施設等につながる(回復への道のりを歩み始める)のに多くの時間がかからないのが普通です。
 このような家族の対応は、まだ本人が専門施設(ダルク)への入寮を拒否している場合にも有効です。








   薬物依存症家族自己診断テスト

 次の事項に対して、当てはまると思う場合は2。どちらともいえない場合は1.当てはまらない場合は0を(  )の中に入れてください。


(  )薬物依存症者は、意志が弱いと思う。
(  )薬物依存症者は、薬物が好きだから使うのだと思う。  
(  )使いすぎないようにしてくれたらよいのだがと思う。
(  )薬物依存症者には、薬物を止める気などない少しもないと思う。
(  )薬物を止められないのは、真面目にやらないからだと思う。
(  )薬物依存症者はわがままであると思う。
(  )薬物依存症者はうそつきであると思う
(  )完全に使わなくなるまで、どんなに長くかかってもよいから入院させても    らいたいと思う。
(  )自分は被害者であって改めるべきところは何もないと思う。

(  )薬物依存症者を責めたり非難したりする
(  )使わない約束をとりつけようと一生懸命になる
(  )薬物をやめてもらおうと思って、薬物依存症者を脅かすが、その通り実行    しない。
(  )兄妹、親戚、宗教家など薬物依存症についての専門知識のない人に相談を    持ちかける
(  )薬物依存症者のやった不始末の尻拭いをする。
(  )薬物使用の理由をなくそうとする。
(  )薬物依存症者に薬物を使わせまいとして、あらゆる努力をする。

(  )いつも世間体の悪い思いをしている。
(  )薬物依存症者のせいで、一生めちゃくちゃになったと思う。
(  )薬物依存症者が死ねばよいと思う。
(  )薬物依存症者が死ねばよいと思う。
(  )将来のことが不安である。
(  )薬物依存症者が薬物を使用していると精神状態が悪いが、使わないでいる    ときは比較的安心していられる。
(  )薬物依存症者が使っているかどうかがいつも気になる。
(  )夫婦のみ・できることなら離婚したいと思う
    親子のみ・子どもがこんなになったのは、自分の育て方が悪かったためで    あると思う。
(  )夫婦のみ・薬物依存症者から、体に触られるだけでも嫌である。
    親子のみ・子どもがきちんとするまでは、死んでも死にきれないと思う。

(  )使われるのではないかという不安から、薬物依存症者から目を離すことが    出来ず、行きたいところにも行けない。
(  )家事や仕事が手につかないことがある。
(  )暴力が怖くて、薬物依存症者の言いなりになったり、言いたいことも言え    なかったりする。
(  )夫婦のみ・薬物依存症者に対する愚痴や不満を子どもに言う。
    親子のみ・子どものやることなすことに、いちいち口を出さないと気がす    まない。
(  )夫婦のみ・薬物依存症者に対して腹が立っているとき、つい子供に当たっ    てしまう。
    親子のみ・はじめは反対していても、最後には子どもの言い訳に負けて言    いなりになってしまう。

(  )体の具合が悪くて病院に行ったところ、精神的なことが原因であると言わ    れた。
(  )薬物依存症者の問題がない夜でも、眠れないことが多い。
(  )頭がすっきりしない。
(  )体が疲れやすい。
(  )食欲がない。


実施年月日     年  月  日     合計点(     )点


○ビギナーB資料


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