昨日事件が起こった。悲しい事故が…。
夕方に差し掛かる午後5時、家の前を消防車と救急車が通り過ぎ、50m先で止まった。なんだろと子供たちと見に行くと同じような野次馬の人だかりができていた。
救急隊員は町内会のイベントなどで交流ある2つ上の先輩の家に入っていった。
先輩は小学校ではサッカー少年、とても硬派。正義感が強く憧れる先輩。大学生と高校生の2人の娘に清楚な奥さん。高級住宅地に大きな二世帯住宅を建て家族みんなで幸せそうに暮らしてた家のに…うん、さっきまでそうだった。
なのに、え、なんなの?なに?
土曜日の昼下がりいつものようにバタバタと家事や子守をこなすわたし。自宅の玄関から出た時、目の前で犬の散歩をしながらすれ違いざまに「こんにちは」「おぅ!」と交わした1時間後に先輩は首を吊った。
なにをしてんだよ
どうして…
なんで……
心肺蘇生法をされながら救急車に入って行く青白い顔の先輩
幸せとは死を選ぶことなのかもしれないね。
でも…
わたしは身内の死を見てきて、人生の幕引きは一瞬だと言うことは十二分に分かってるつもりだけど、48歳という若さで「どうして?」と途方にくれることしかできないよ。
そんな死にかたしないでよ。バカ
何故もっと不真面目に、あそびやおちゃらけた姿でわたしに近づいてくれなかったの?お互いお酒好きなんだから、わたしの話も先輩の話もいっぱい聞けたんじゃない?
人肌恋しい…そんな気分には、キスのひとつぐらい、ハグのひとつくらい的を絞ってしても良かったじゃない。
長い人生であり得ないジョークがひとつやふたつあったって良かったじゃない。
故人になってしまってからはことばが届かない。
何故もっと残りの人生で悲しみや辛さと対等に付き合えないの?何故、弱さを隠すのよ。。いや、向き合わなくたっていいじゃんよ。
わたしは自殺という手段は1つの生き様ではなく死に様なんだと改めて知った。
ただ、これまで育ててきたお父さんがすすり泣き、お母さんが今でも倒れそうな足取りで項垂れて救急車に乗り込んだ姿は忘れないよ
許さない。親不孝者!
残された人がどれほどの苦しみを背負うか…
馬鹿者、馬鹿者。涙
もっと受身になり不真面目に生きようよ…矛盾だらけでいいじゃないか。
自分に厳しく、人には優しかった先輩。
自分を愛する…こじつけでもいいから愛してよ
自分を愛する。そこだけ満タンにしとこうよ。それで何とか生きていけるのに
悔しい。悔しい。悔しい
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