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2019年12月12日19:39

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フリクリ(OVA)続編作るんだったら、まず最初に山中さんに楽曲解説からしてもらうべきだったのでは? な話

どうも、たぶん数百回レベルでOVA版「フリクリ」を観ているがちょうです。

念のため申し上げておくと、「こんなに観てるんだぜ、大ファンなんだぜ、すごいだろう」という自慢ではないです。

すでによく言われていることですが、OVA版フリクリは、今や世界を股にかける日本の大御所オルタナティブ・ロックバンドとなった、the pillows のミュージックビデオとしても観れる側面がありますからね。

だったらフリクリ(OVA)はアルバム3枚分くらい。しかも私的なベストセレクション集とも言えるわけですから。音楽だったらそのくらいの回数、くり返し聞くことはあるでしょう。
オタク的というより、一般ピープルの、この曲ならカラオケで何百回と歌ってます、というのと変わらないノリと言いましょうか。

まあ要するに、私は音楽目線からも「フリクリ(OVA版)」をよく観てますよ、っていう前フリです。

で、そんな私が先日、the pillows が30周年を記念して制作された、映画「王様になれ」の宣伝をかねて出た、南海キャンディーズ司会の音楽番組をたまたま眼にする機会がありました。横アリというオオバコを用意して、当人たちはこれなら十分みんなチケットがとれる、むしろ空き席が出来るとおかしな自信をもっていたら、あっという間に売れきれて、”へ?”となったという話には笑いましたね(やっぱあの人達、変わってます)。

そこで司会の山里さんが、はじめてフルで映画音楽を手掛けることになった山中さんに苦労話を聞くと、

「今まで当然、音楽が主役の楽曲しか作ってこなかったから、BGM的な曲作りが難しかった。どんなに抑えたつもりで作っても監督たちから”音楽が目立ちすぎる”という注文が来る」

とおっしゃってました。

ここでは私、「そうか、なるほど。オルタナティブ・ロック(よく理解しているわけじゃないけど)という激しい楽曲の、しかもメインディッシュクラスの楽曲をふんだんに盛り込んでも、違和感ないどころが、伝説的名作と言われるまでに仕上げたOVA版フリクリ制作陣って、そういう面でもお手柄だったのだなあ」、と思いました。


それはそれとして、本題はここから。


フリクリって、北米などの海外市場にもリーチしたコンテンツですから、かつて続編を作ろうとしたけれども、結局、「日本市場向けの、キャラクターと若干最低限の設定程度は継承した、別物的作品」が二作作られるに終わりました。

私はあんまり詳しく知らないのですが、なんでそうなってしまったかというと、制作しようとしてもそもそも元のOVA版フリクリについての、「アニメーションとしての解釈」があまりにさまざまで、結局続編としてのコンセプト的なものが作れなかったから、らしいですね。(ネットニュースにのってました)

なにしろ、主演声優の一人である新谷さんを呼んでまで議論したっていうんだからもう、その混乱ぶりったら推して知るべしでしょう。
(新谷さんは役者さんでもありますから、そりゃあ自分たちでコンセプト作りしてシナリオ作って演出練って、そして自分たちで演じた経験はおありでしょうが・・・。)


でででで、ですよ。話を南海キャンディーズ司会の音楽番組での、山中さんの発言に戻しますよ?


あのですね、その後、山中さんは「王様になれ」の監督からの指示で困ったことについて、さらに具体的に山里さんに答えていました。

記憶があいまいなのですが、要するに監督が音楽畑の人ではないので、指示が「もっと抑えて」とか、「もっと優しく」とか、音楽畑の人である山中さんにとっては”全然具体的じゃない”指示だったから困った、ってコメントしてたんです。

山中さんは、まあ監督は音楽畑の人間じゃないから、ということで自分でなんとかしたらしいですが、では本当に欲しかったのは何かというと、「この音をこうする(上げるとか下げるとか)」とか「どこのテンポをどうかえる」だとか、「こういう楽器の音を入れる」とか、そういう音楽的指示だった、というんですね。

私自身、音楽はうといので実際に出来るわけではないのですが、作曲というのは音の一つ一つ、またそのつながり、展開などについて作曲家が意味と思いを込めている、ということは知ってます。
なぜなら、「のだめカンタービレ」を読んでいるから。(「アナリーゼ」っちゅうたかな? のだめが苦手な、楽曲分析)

そして、OVA版フリクリは、「the pillowsの楽曲ありき」、つまり、the pillowsの大ファンだった鶴巻監督が、ぜひにとエンディングテーマ作成を依頼し、しかしそれを知らなかった若かりし頃の山中さんが、「ビジネスでのバーターで曲作るなんて邪道だ」と断るつもりだった、でも実はファンだからこその依頼だと知って”先にそれを言ってくれよ”てなやりとりがあって、その後鶴巻さんのオファーに対して、山中さんがいや、こっちがいいはずだ、と全然違う曲を提示したりとか、そういう応酬があった、と聞いています。

だったら、フリクリ続編作りたいなら、まずは山中さんにOVA版フリクリに使われた楽曲の「音楽的意味合い」を解説してもらうことからはじめる、というアプローチもあったんじゃないでしょうか。

アニメ制作陣はアニメのことは知ってるけど、音楽のこと、オルタナティブロックのこと、the pillowsのことについて、それら(彼ら)がOVA版フリクリで果たした役割についての理解がおいつかず、定義づけられなかったから、コンセプトが割れちゃったんではないのかなあ、と思ったんです。

あ、ちなみに、ただ思っただけです。それだけ。

あとですね、私もフリクリ(OVA)はかなりの制作秘話的なものが出ていることは知ってます。
しかし私は、ただ観て楽しむ、そして自分で舞台裏含めて色々想像して楽しむ派の人なので、たまたま眼にしたネットニュース的なことしかしりませんよ、ってことは、念の為申し上げておきます。

まあ、いずれにしても過去のことですしね。
今さら権利持ってるプロダクションが、フリクリの続編作るとは思えないし。

てか、そんなお金があったら、「これを作りたい!」って思っていて、しかも良い案だしてる人(若くてもそうでなくても)に、オリジナルでも原作付きでもやらせてあげたほうがいいだろうしね。

ま、そんなグダグダな話でした。
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