例題(心からやさしいひとになるために)まずきみが「この世の地獄」だと思う場所へ行きなさいグランドキャニオンでもいいしお金がなければ箱根の大涌谷でもきみの部屋でもいい地獄と思う場所に立ちつくしてほしいのですそこで「地獄へ落ちろ」と言ってごらん
かなしみに彩られた、陰影の深い映画である。原作:島本理生。ナラタージュとはナレーションとモンタージュをかけあわせた映画用語。ある人物の語りや回想によって過去を再現する手法のことをいう造語。行定勲監督作品。脚本:堀泉杏。行定勲というと、どうし
Baby’s in Black 64年のアルバム「ビートルズ・フォー・セール」収録曲。ジョン・レノンとポール・マッカートニーは契約上作曲家としてコンビを組んで作曲することになっていたが、通常はジョンの持ち寄った未完成の曲をポールが手を加えて仕上げたり、その
監督:三木孝浩。脚本:坂口理子・三木孝浩。「フォルトゥナの瞳」。フォルトゥナとは運命の女神のこと。運命が見える。亡くなってしまうひとが透けて見える。そんな特殊能力を持ってしまった青年と若い女性の恋物語である。百田尚樹の小説が原作。読んだこと
就職戦線を正面からとらえた、朝井リョウの直木賞受賞作の映画化。脚本・監督:三浦大輔。三浦は映画監督としてよりも舞台演出家、劇作家として著名だが、映画作品は数少ないもののどれも話題性があり、面白いものばかり作っているひとである。映画作品は、感
八丈島に暮らすシングルマザーの母と、娘の物語である。この母持丸かおり(篠原涼子)は、双葉という自分の次女(芳根京子)が冷たい態度をとるのに業を煮やし、娘が高校入学した日から、強烈なキャラ弁当を娘に作りはじめる。このキャラ弁作り。最初は嫌がら
例題まずきみが「この世の地獄」だと思う場所へ行きなさいグランドキャニオンでもいいしお金がなければ箱根の大涌谷でもきみの部屋でもいい地獄と思える場所ならどこでもいいのですそこで「地獄へ落ちろ」と言ってごらんなさい自分に言ってごらんなさい道です
☆テレビの逆襲がはじまった。雪丸に案内されまず小倉部長が商品を調査。よければ順番に放送電波に乗せる。食いしん坊雪丸のメガネにかなった商品ばかりだから、内実ひぐまより中身の濃い放送になるはずだ(実際視聴率もここを境にうなぎのぼりに上昇していっ
第三話。☆テレビのヘリコプターが山地を飛んでいる。紅葉の美しい札幌市郊外の豊平峡である。乗っているのは雪丸を始め巨匠と助手。つまりいつもの三人組だ。「豊平峡上空に来ています」と言うべきを噛んでしまい、「ほうへいひょう」と言ってしまう。何度や
話題作であることは、ネットでの反響の凄さから聞き及んでいたが、実際聞いていた以上に凄かったので、思わずこんなものを書いてしまっているのである。もうこれはこれは、圧巻としか言いようがない。断言してもいいが、このドラマは芳根京子以外の配役では成
「夕方ビッグバン」放送初日。雪丸花子はスタジオでADをやっていた。5、4、3、2、1、0!(普通0までやるか?それに指が違っている!)ああっ「0!」の声まで放送のマイクに入ってしまった!いきなりのっけから放送事故! 放送中完全に舞い上がって
小さなとんぼ夜が 明けるまで小さなとんぼ遠いむかし ふるさとにも暗い戦争やってきた石の上に 留まっている小さな とんぼこどもに 好かれたくて生きたがった戦争の時代もとんぼの 無数の眼が夢みていた誰からも 愛され散っていった焔の 燃えさかる
第四話。石狩沖でベトナム船籍の貨物船が座礁した。誰か現場へやらねばならないが、本来は頼れる山根をやりたいけれど、なぜか山根の席は空席になっている。そのとき暇だったのは雪丸だけ(ドーナツをほおばりながら、電卓でのろのろレシートの整理をやってい
第三話。☆テレビのヘリコプターが山地を飛んでいる。紅葉の美しい札幌市郊外の豊平峡である。乗っているのは雪丸を始め巨匠と助手。つまりいつもの三人組だ。「豊平峡上空に来ています」と言うべきを噛んでしまい、「ほうへいひょう」と言ってしまう。何度や
羽生さんの将棋は相手の読み筋を上手く外してくる。将棋があっちへ逸れ、こっちへ逸れしているうちに、相手は自分を見失い、悪手を気づかずに指してしまう。村山八段の将棋はまったく違う。相手の読み筋だろうと何だろうと構わず、一直線に突き進む。そして自
制作統括:勝田夏子。原作:芥川龍之介「上海游記」。脚本:渡辺あや。演出:加藤拓。この撮影。中国で行われている。中国政府と撮影所の協力なしにはこのような大規模な撮影は行えなかったことを思うと、これは中国政府と国民の皆様に、撮影所の皆様に、感謝
秋吉久美子は若い頃は、あんなにキラキラしてたのに、何となく年を取ってつまらない女優になっちゃったなあ、と思う。田中裕子や大竹しのぶのように演技者として大成していない。田中裕子はそのうちもっと凄い女優になる。ゆくゆくは日本随一の女優になるひと
今回はストーリィなど書かず、感想をちゃんと書こうと思う。この第3話と第4話は、前回とまったく違う切り口で攻めてきた。それに驚かされた。テレビ朝日系放送局が何故、2話ずつのくくりで放送したのか。それも今回の放送で明らかになった。面白い。ますま
例題きみの部屋で「淋しい」と呟いてごらんなさい人とすれちがって「淋しい」と呟いてごらんなさい電話の最後に「淋しい」と呟いてごらんなさい道路工事を見つめ「淋しい」と呟いてごらんなさいアジ演説を聴きながら「淋しい」と呟いてごらんなさい母親に向か
制作統括:土屋勝裕。作・演出:HIKARI。下半身が不自由な女の子の性と、自立を描いた国際共同制作によるドラマである。こんなに生々しく障がい者を撮っていいんだろうか。そう思えるくらい、このドラマを作・演出したHIKARI監督は主人公貴田夢馬
まだ、第一話、第二話を観ただけだが、圧巻としか言いようがない。断言してもいいが、これは芳根京子以外の配役では成立しないドラマである。そのくらいこのドラマの彼女は強烈な面白さを発揮している。もう、画面に芳根京子が映っているだけで視聴者が爆笑し
岡田惠和の朝ドラの続編である。岡田惠和の朝ドラというと、「ちゅらさん」もそうだったが、ハッピィエンドの原則がいちばん重要であって、どんな不幸な境遇でも、やがて夢を見つけ、恋をして結婚する。結婚は幸せなものと決まっている。ドラマの最後の方にな
全編で4時間におよぶ、大長編映画である。物語の構成、密度、人間ドラマとしての複雑さ。どれをとってもただ事ではない。ただ、横山秀夫ドラマの限界を見た気がしたのも事実である。ここに描かれたのは警察組織の隠ぺい体質と、陰謀であり、一見狂気にも見え