勉強嫌い
呟いたのは欠片のような言葉だった
青いみかんを剝いては食べた
学校という処は学問を学ぶには
陽射しが強すぎたのだと思う
陽射しが強いと眠くなった
眼だけあけて寝ていた
平らな道を意味なく這いずりまわって
徒らに独語を増やした
きらいな詩人はきらいだけれど
いろんな言葉を恥かきながら覚えた
熱心に読んだ旧い詩集には
いたるところに顔の脂がついている
怠けるとか続けようと思うよりも
烟草みたいにやめることが出来なかった
学校という処は学問を学ぶには
陽射しが強すぎた
青いみかんを剝いて食べるように
学校を辞めてから学んだ言葉は瞳を射た
青いみかんはおいしかった
指田悠志
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