秋吉久美子は若い頃は、あんなにキラキラしてたのに、何となく年を取ってつまらない女優になっちゃったなあ、と思う。
田中裕子や大竹しのぶのように演技者として大成していない。
田中裕子はそのうちもっと凄い女優になる。
ゆくゆくは日本随一の女優になるひとだとぼくは思っています。
いまも観客に深い感銘を与える演技が出来ている。
原田美枝子も田中裕子のように大化けしてはいないが、「俺の話は長い」での演技は立派だった。
きっと清原果耶に「透明なゆりかご」で強烈な刺激を受けたせいもあると思う。
「こうしてはいられない」と思ったんだろう。
特筆ものは河瀬直美がよく起用する、白川和子。
鬼のような女優さんで、使いこなせる演出家が少ないせいか、あまり注目はされていないが、演出次第でものすごい光を放つひと。
ああいうひとが日本にいてくれることがぼくはうれしい。
日本の財産のようなひとだ。
あとは、倍賞美津子。
出演作に彼女なりのこだわりがあるらしく、ドラマでもいま特異なキャラクターの役をやっているが、強烈な印象を残す。
面白い味わいのある女優さんで、大竹しのぶといい勝負だと思っている。
いま「Vision」という河瀬直美の映画をセットして、観ているのだが、夏木マリ。
このひとは、演出で生きるひと。
台詞もいいが、それ以上に貌がいい。
貌の演技がいい。怪物になれるひとだ。
上に書いた女優さんよりは少し劣る気がするが、それでも将来を展望してみた時、このままで終わる女優には見えない。
鬼の才能が花開く可能性がある。楽しみな女優さんだ。
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