観た映画　「市民ケーン」　1941年アメリカ

うーん、名作と言われるオーソン・ウェルズの「市民ケーン」を観ましたが、もひとつ理解が及びませんでした。巧みな演出と、凝った映像には確かに感心しましたし、権力者の半生とその挫折の意味も考えさされましたが、肝心のケーンの内面は見えないままでした。しかし、後でこの作品の解説を読んで、モデルが新聞王のウィリアム・ランドルフ・ハーストであり、キーワードの「ローズバッド」がハーストの愛人のマリオン・デイヴィスの秘部につけた愛称と知って、ハーストが総力を上げて上映を妨害する工作をしたという理由が分かり、この映画の当時の位置づけと背景が分かると、名画とされる理由も分かりました。





「市民ケーン」　1941年アメリカ
鬼才オーソン・ウェルズが25歳で初監督、製作・脚本・主演も務め、“バラのつぼみ”という言葉を残して死んだ権力者の半生を斬新な映像表現で描く映画史上の不朽の名作。原題: Citizen Kane
番組内容：鬼才オーソン・ウェルズが25歳の若さで初監督、製作・脚本・主演も務めた映画史にさん然と輝く金字塔。ばく大な資産と権力を持つチャールズ・Ｆ・ケーンが亡くなった。最後に残した“バラのつぼみ”という言葉の意味を探る調査が始まり、ケーンを知る人々の話から、その姿が浮かび上がるが……。権力者の半生を複数の視点で回想する巧みな構成、視覚効果も駆使した斬新な映像表現で、世界中の映画作家に影響を与えた傑作中の傑作。
出演者：オーソン・ウェルズ，ジョセフ・コットン，ドロシー・カミンゴア　脚本：オーソン・ウェルズ，ハーマン・Ｊ・マンキーウィッツ　監督：オーソン・ウェルズ　音楽：バーナード・ハーマン　制作：1941年／アメリカ
映画　2021/06/15（火） 13:00　2時間00分05秒　BS 103CH　NHKBSプレミアム　ファインロング(HD)　3,197 MB