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2019年03月26日10:07

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『シャークネード6 ラスト・チェンソー』

原題「THE LAST SHARKNADO」

監督アンソニー・C・フェランテ

アイアン・ジーリング タラリード

2018年 アメリカ映画

86分

鮫×トルネードの脅威に襲われまくる無茶苦茶な世界で。チェーンソーを持てば無敵の我等がヒーローフィン・シェパード。これまでも宇宙に飛び出したり、ホワイトハウスで大統領から下にも置かれぬ扱いを受けたりしてきましたが。

そんなフィンでも迎えてしまった世界の終末。愛妻エイプリルの首を抱え、瓦礫と化した世界をあても無く彷徨っていた処に現れたのは、幼くして亡くなった筈が大人に成長して現れた息子のギルΣ(・ω・ノ)ノかくして、To be continued・・・と全てをやり直す為過去へ。と言うのが前作までのお話。

たどり着いたのは恐竜が君臨する太古の世界。バックにはマグマの流れる火山も見え、今回はジュラシック・パークのパロディーとご機嫌な眺め((o(^∇^)o))

しかし気付けば何故かフィン一人(・_・?)呼べど叫べど・・・「ごめん、僕は行けない」答えたのはギルのホログラフィー。なんと、エネルギーが不安定で過去へ行けるのは1回だけなのだそうな。

かくして、ギルはタイムコンデンサーを仕込んだバッジをフィンに託し、全てを取り戻すために時空を超える壮大な冒険が始まったのです。狙うはシャクネード1号。

そこへやってきたのは恐竜の群れで、そのうちの1頭がエイプリルの首が入った大切なバックをくわえて行ってしまうと言う、事件勃発Σ(・ω・ノ)ノ

当然フィンは取り戻すべく車で追跡を開始。「返せよ!」と必死ですがなかなか上手くいかず、ここいらで王者ティラノが現れるかも?とのこちらの期待を裏切り、恐竜達はみんな海へ崖からジャーンプ!!まるで集団自殺Σ(・∀・|||)

崖から見下ろすしかないフィンの前に、ホエールウオッチングの光景よろしく悠々と素敵に現れた巨大なサメΣ(・ω・ノ)ノ「何見てんだよ」と言うフィンのう・し・ろ(゜_゜;)しかし百戦錬磨のフィンは今更ティラノごときにたじろぐ筈もなく、「やあ、こんにちは」と余裕。だけど今回はチェンソーが無い・・・!!

それでもダメ元でティラノに長〜い棒で挑む様子を高い所から見下ろす恐竜型のマスクを着けた何者か(・_・?)

その時「いただきまーす♪」と言うかのように大口を開けてガブーッ!!とティラノに襲いかかるサメΣ(・ω・ノ)ノ『ティラノVSサメ』なんて新作はいかがです?と問いかけるようにB級モンスター映画ファンをワクワクさせる画作りで、二頭は海へボチャーンΣ(・∀・|||)そのバトルもっと見たいょ〜♪と掴みは上々( ̄▽ ̄)b

ここで首を取り戻すのに加勢してくれた恐竜マスクの人物はノヴァだと分かり、更にお笑い担当のブライアン、最愛のエイプリルはなんとプテラノドンに乗って登場w(゜o゜)w死んだ筈の仲間はギルによって集められた、と早くも胸を熱くするクライマックスを迎え、生身の人間として復活したエイプリルが知ったらショックを受けるエイプリルの首もあるという問題はあるものの、早速シャークネード1号が現れ戦闘開始。巨大なチェンソーの代用として、なんとw(゜o゜)w隕石を利用すると言う最早リアリティー0の荒唐無稽さ。あぁ、なんてCG臭い((ノ∀`)・゚・。

勿論1号を倒してからが時空を超える旅は本番。

シリーズ物は大抵後に成る程劣化してつまらなくなってしまうと言うジンクスを打ち破った本シリーズは最早怖いもの等何もない!!と言わんばかりにOPクレジットでは無敵なフィン一行がサメをバッサバッサ退治しまくると言う、血生臭くも陽気なホラーアニメを起用。人間の方が邪悪に見えてしまう勢いですが、シャークネードに情けは無用。

こうしてたどり着いたのは雪の中世。 モルガナと言うタカピーなロン毛に赤い服のオカマが登場、一行は囚われの身となりかけてしまいますが、ブライアンは何故だか黒人の兄ちゃんになってしまってるし、魔術師マリーンも出てきてエクスカリバーだのファンタジーにシフトチェンジ!?( ̄▽ ̄;)と、観ているこちらの気持ちは完全に置いてきぼり。

勿論この世界でもシャークネードは健在で、フルCGの作り物臭さが悩むだけ野暮だよー♪と告げる楽しんだ者勝ち映画( ̄▽ ̄;)

ジョージ・ワシントンの軍が戦う帆船の世界→ビリー・ザ・キッドのいる西部劇の世界→大勢の人で賑わうランドマクドナルドビーチ→1997年のサンフランシスコ→20023年7月のエイプリルの惑星世界と、最早サメ映画を通り越してこの映画のジャンルは!?と見る者を圧倒する神がかり的な勢いヽ(^o^;)ノ

思い返せばB級として『2』以降グングンパワーアップしていき、『3』『4』がピーク、ここにきてC級の作風と化してしまった感は否めないものの。

エイプリルの惑星では、ズラリと並ぶエイプリルのクローンが「フィン、愛してる」と一斉告白。銀色の金属のサメがゆっくりと空中を飛ぶ素敵な未来世界で、クイーンを気取るエイプリルのロボットと、生身のエイプリルが闘うと言う本題は一体どこへ!?状態Σ(・∀・|||)ながら、ここまで来て今更投げ出せないわよと、シリーズを通して観てきた者を釘付けにする圧倒的な馬鹿馬鹿しさ((ノ∀`)・゚・。 「毒を食らわば皿まで」とはこの事ね♪

悪の女王と化したクイーンエイプリルが高笑いし、フィンとそれぞれに未来を守ろうとバトルになるシーンでは、かつては大事な首じゃなかった?と、もう訳ワカメ((ノ∀`)・゚・。 ホホホ♪

その前に、ノヴァが自分が幼い時にサメに殺されたお祖父ちゃんを救いたいと言い出して、アメリカ映画らしく家族愛が根底にあり、フィンやノヴァが自分たちのルーツを探るストーリーでもある事は分かる作りなのですが。

第1作から見てきたものの、実はノヴァの事はスッパリ記憶に残ってなかった上に、確認しようにも1作目は最寄のレンタルショップから消えてしまっていて、ノヴァって誰だったっけ?( ̄▽ ̄;)と毎回思いながら観る破目になった私めとしては、NYで死んだ筈のスカイが西部劇の世界で登場したのが嬉しかった作品ヽ(*>∇<)ノまぁ、今回お祖父ちゃん救おうと健気なヒロインだったノヴァも可愛かったですが、気っ風のいいスカイはやっぱり見ていて気持ちいい( ̄▽ ̄)b

また、これまでは完全無欠のヒーローという印象だったフィンも、「息子の成長も見れなかった。何度もうやめたいと思ったか。これが成功すればギルは消えるんだ。俺の心からも存在しなくなる」とその苦悩を語り、ただのお馬鹿作品ではないので、B級・C級サメ映画好きの方は観てみてはいかがでしょう?

ラストはじんわり感動できます。

お気に入り・お勧め度共に★★★★★
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