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2020年07月09日13:20

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ヒカリキノコバエ

・博物館の標本作製チーム「ボンドガール」では、対象は主にコマユバチやコバチ類と、小型甲虫類が中心で、ハエ類、中でもキノコバエ類は「邪魔者扱い」されている、かわいそうな存在だった。でも今日はちょっと胸を張って(?)紹介してみよう。
・コロナ禍で外出もままならない五月の半ば、庭にカワラタケ系のキノコが出ている丸太を起こしたところ、キノコの下に粘液で巣を作っている幼虫が数匹いた。一目見て蝶や蛾の幼虫ではないのは解った。足もないし頭が明確には解らない。ハエ類系だ、というところまで解った。キノコの下にいるハエ…ならばキノコバエに違いない。よし、ということで数匹採集してケージで飼ってみた。数日してケージを見ると、蚊の親玉みたいな虫が羽化していた。ボンドガールでおなじみのキノコバエだ。でも手元の図鑑では載ってない。そこで培った技術を生かして(大げさな・・)標本を作製。博物館のM学芸員さんに同定をお願いした。
・結果、ニッポンヒラタキノコバエ 双翅目キノコバエ科ヒカリキノコバエ属、とのこと。やはりキノコバエだ。しかも「ヒカリキノコバエ属」。ネットで調べると、なんと、幼虫が光るらしい!外国で洞窟の天井からぶら下がって光る「グローワーム」というのがいるが、それと同じ仲間、ということだった!。そんな彼らはなんと!捕食性らしい!つまりキノコを食うのではなく、キノコにやってくるほかの虫を食べている、というのだ!そういえば、テレビで見たグローワームも光によって来る虫を捕らえて喰うという。
・それがこんなに身近なところにいたなんて!ウーン、事前に知ってたら光るところも見れたのに。来シーズンも発生してくれるかな…
・自然って意外に身近なところにもあるもの。皆さんも、庭の石やブロックや倒木の下を、そっと覗いてみませんか。
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