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2020年06月05日21:28

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ドイツ娘の電撃作戦的恋愛(その2)


昨日の続きです。既に1年半ほど前に一度書いたものなので、過去に読んだことがある人は読まなくてもいいです。(笑)

僕と付きあいたいと告白した、ドイツ人女子高生のエファと会った次の日の朝に、ホームステイ先のH家の主人に、昨日、エファから結婚を前提にして付き合ってもらいたいと告白された話をすると、主人は、
「そうなのか。それで、君はエファのことをどう思うんだ?気に入ったのか?」
と僕に聞いた。
「そうですね、かわいくていい子だと思います」
「そうか。だったら、結婚を前提に付き合えばいい」
「いや、でも、本当にセッ○スをしたらエファの両親に怒られますよね?『30才なのに16才の娘とベッドインするとは、頭がおかしいのではないか!?』などと怒鳴って、両親は怒るでしょ?」
(主人はちょっと怒った口調で)「何を言ってるんだ、君は!?エファの姉のコニーがうちの長男ヤンの恋人だから、エファの家族とは家族ぐるみで付き合っていて、両親はよく知っているけど、心が広くて優しい人たちだからそんなことは絶対に言わないよ。エファが君と付き合って満足なら、両親も君たちの交際の邪魔なんかしないよ。私が知る限りでは、ドイツの親で子供の恋愛に干渉する人なんか、どこにもいないよ。子供たちのやりたいようにやらせているよ。私が若い頃も、子供の恋愛の邪魔をする親なんていなかったね」

「だったら、エファの家に行って、『はじめまして、こんにちは。僕はあなたの娘さんとセッ○スをしに来ました。娘さんに告白されて誘惑されたのです』と言ってもいいのですか?両親の目の前でセッ○スをしてもいいんですか?」
「エファがそれで喜ぶのなら、いいんだよ。親は何も言わないよ。私も妻も子供たちの恋愛には干渉するどころか、仲良く付き合えるように応援しているよ」

その後、日本では民法の制限により、16才のエファと結婚するのはほとんど不可能だと教えると主人は、
[Ach, so!](あっ、そうなのか!)
と、大声で言って驚いたのだった。ちょっと、ドイツ語について教えると、ドイツ語でも「あっ、そうか!」というのは、「アッ、ゾー!」と言う。

この主人との会話によって、森鴎外の体験談を基にした小説「舞姫」の謎がよくわかったのだった。ヨーロッパの親は子供の恋愛には全く干渉しないどころか応援するから、日本から留学していた医学生だった森鴎外と会った当時は21歳だったエリスは、父親に旅費を工面してもらって日本に来ることが出来たのだった。


さらに、ちょっとドイツ軍マニアらしいこともこの恋愛について言った。今までに書いたように、ホームステイ先の家族も僕がドイツ軍に詳しいことはよく知っていたから。
「エファのことをドイツ軍マニアらしく表現をすると、[Blitzkrieg-Kommandantin](女電撃戦司令官)ですね。第二次大戦時のドイツ軍のように、電撃戦のような攻撃でアッという間に僕をパニックに陥れましたから。[Tochter des Guderians][Tochter des Rommels](グデーリアンの娘)(ロンメルの娘)というのが、彼女にふさわしいあだ名ですね」
「エファの一方的な攻撃を見ていて、『これが、ドイツの娘が最も得意とする電撃作戦的恋愛か。第二次大戦時のドイツ軍は電撃戦によって敵軍を次々と撃破したけど、現代のドイツ娘も電撃戦みたいに次々と欲しい男を奪ってしまうのだな』ということを、僕は実感しましたよ。実際に日本語には、『電撃結婚』という言葉があるんですよ。この言葉の語源は絶対に、第二次世界大戦のドイツ軍の電撃戦でしょうね」
僕がこのようなことを言うと、主人は大笑いしたのだった。 


ホームステイが終わって帰る時にH家の主人にシュツットガルト空港まで車で送ってもらったが、その車内で、
「結局、エファとは何もありませんでしたがそれで良かったのですよ、お互いの将来のために。この帰りの車に16歳の妊娠したエファが乗っていたら、大変なことになってました」
と僕が言うと主人はゲラゲラ笑った。そして、
「まあ、君の言うとおり、16才と30才で結婚を前提に交際しても上手くいかなかったかだろうね。価値観、考え方がかなり違うからね。君にふさわしいドイツ女性は25才以上の人だろう」
と言った。


これが、ドイツでの強烈な恋愛のような体験談です。実際に交際していないから恋愛とは言えないかもしれませんが。ちょっと真面目な忠告をすると、これから、ヨーロッパに長期滞在する予定の独身男性は、現地の年頃の女性には充分に注意する必要があります。下手をすると森鴎外の「舞姫」のような事実があなたを襲うかもしれません。もちろん、日本の女性も、現地の男性との交際は慎重に行なう必要があります。(苦笑)


写真左は、僕がホームステイしていたH家があったファイヒンゲン・アン・デア・エンツ(エンツ河畔のファイヒンゲン市という意味)の市庁舎。この市庁舎の近くで僕、H家の長男のヤン、恋人のコニー、妹のエファ、ヤンの友達のアレックスの5人で夕飯を食べたことがある。写真右は、ファイヒンゲン・アン・デア・エンツにある歴史的な遺産のカルテンシュタイン城。ファイヒンゲン市のどこからでも、この城は見える。

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