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2020年03月28日18:36

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モノクル(片眼鏡)をかけたドイツ人のおばさんに会った!

みなさんは、モノクル(片眼鏡)というものを知ってるだろうか?よく知られているのは、「アルプスの少女ハイジ」に出てくるクララの家庭教師である、ロッテンマイヤーさんがかけている眼鏡である。恐らく、この家庭教師のロッテンマイヤーさんのせいで、片眼鏡をかけている人は「インテリだけど冷たい人」というようなイメージがあるだろう。(苦笑)実際、モノクルというのは高価な物らしいので、映画などを見ていると貴族、大学教授などの上流階級の人がかけているようである。19世紀から20世紀初頭にかけては貴族と上流階級のステータスシンボルだったらしい。

また、ドイツ軍マニアならわかると思うが、ナチスドイツ軍の貴族階級出身の「フォン・〇〇」という将軍はモノクルを愛用していた人が多い。フォン・ゼークト、フォン・ライヘナウ、フォン・コルティッツ、フォン・フリッチュ、カイテル、クレプス、モーデルなどがドイツ陸軍ではモノクルを愛用していた。名前をあげてみてイメージからしても、やはりヒトラーに忠誠を誓っていた将軍の多くが愛用していたように思える。(苦笑)

その「冷たい人」、「ナチスドイツ軍の将軍愛用」というイメージのあるモノクルを使用している女性を、僕はドイツで1度だけ見たことがある。2015年の5月にドイツ北部のツェレという町に滞在した時、朝飯を食べようと思ってツェレの中心街の小さなレストラン兼ケーキ屋に入ったら、モノクルをかけた年齢が50代と思われるおばさんが店員としていた。「モノクルをかけた人なんて生まれて初めて見た。あのおばさん、なんだか、ナチスドイツ軍の将軍夫人か貴族の女性みたいだ」と思いながら、そのおばさんをチラチラ見ていた。やはり、そのおばさんはあまり笑わなくて、なんか冷たい人という雰囲気だった。

朝飯を食べ終わってそのおばさんに会計を払うことになり、おばさんは「〇〇ユーロ」と食事の値段を言った。「最近は給料制のレストランも多いけど、チップを払うのだろうか?」と僕は疑問に思って、「チップも払うのですか?」とおばさんに質問したらおばさんは、「〇〇ユーロ」というふうに食事の値段を繰り返して言ったのでそのお金を払った。「やっぱし、なんか冷たい人という感じだな」と思った。(苦笑)

それで、このモノクルというのは白人しか眼にかけることは出来ず、日本人のような東洋人が使うのはほぼ不可能である。白人がモノクルを使えるのは、白人の顔を近くで見ればわかるが、白人は眼のくぼみ(眼窩)が東洋人の2倍くらいあって、眼のすぐ上に眉毛があるような顔立ちをしているので、その深い眼窩にモノクルを挟んで使用することが出来る。東洋人はほぼ平面の顔立ちで眼窩が浅いから、モノクルを挟んで使用することはかなり難しい。

だから、日本人がモノクルを使うのは、アニメ、マンガなどに出てくる西洋のキャラクターのコスプレをする時ぐらいになる。でも、日本国内で無理をしてモノクルを使用している人がいたら、是非、会ってみたいな。(笑)


写真はモノクルを使用しているヴァルター・フォン・ライヘナウ元帥。有能な将軍ではあったが、熱心なナチス党員でありヒトラーが政権を獲得した時にも暗躍している。東部戦線で第6軍を率いてSS行動隊に協力して、大量のユダヤ人とパルチザンを処刑した。ライヘナウは1941年1月に脳卒中で死去して、彼の後を受け継いで第6軍司令官になったのが、スターリングラード戦の悲劇の将軍のパウルスである。

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