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2020年02月17日19:30

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「ジョジョ・ラビット」を映画館で見た感想など



月曜から金曜日まで出張で久しぶりに東京に行って、木曜日は少し暇があったので池袋のホテルの近くの映画館で「ジョジョ・ラビット」を見た。映画館で映画を見るのは、2009年3月にドイツ人友達と仙台の映画館で「ワルキューレ」を見て以来で11年ぶりとなる。

「ジョジョ」の感想は先に「つぶやき」に書いたが、ナチスドイツ時代のドイツ人の生活をよく描いてはいるが、ナチスドイツ時代の生活を子供の視点から描いた映画は、既に「ブリキの太鼓」、「僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ」という神がかりの名作があるので、こちらを先に見てしまうとやはり「ジョジョ」はかなり見劣りしてしまう。「ブリキ」「ヨーロッパ」の2作ともに普通のドイツ人たちが狂信的にナチスを信じる様子がよく描かれていて、しかもユダヤ人迫害も描かれてるから、これらの2作と比べるとやはり「ジョジョ」は見劣りがする。それに、「ブリキ」「ヨーロッパ」はドイツ語、ポーランド語、ロシア語など現地の言葉をちゃんと話しているが、「ジョジョ」は全編が英語なのも残念な点である。やはり、ハリウッド映画で非ドイツ語圏の人たちがナチスドイツの生活を描くと、親衛隊、ゲシュタポなどは、あのようなステレオタイプの絶対悪になるんだろなと思った。

一つものすごく日本人として気になったのが、やはり、ジョジョの町に連合軍が攻めてくるシーン。親友のデブがジョジョに、「世界中がドイツに攻めてくる。友達は日本だけだけど、彼らはアーリア人ぽくないな」という言葉が気に入った。やはり、ドイツ人でこの映画を見た人は日本人に特別な感情を抱くだろうなと思ったし、今までに僕がドイツ人
から特別扱いを受けたのも当然だと思った。(笑)


しかし一方で、映画を見ている時に思ったのは、「ハリウッドはアメリカ軍がナチスドイツ、日本に勝った第二次世界大戦の戦争映画ばかりを作って、この手の映画が大ヒットしているが、アメリカ軍が失敗した戦争であるベトナム戦争、イラク戦争をテーマとした戦争映画はやはり作らないのか?やはりハリウッド映画だから、アメリカ軍が完全な勝利を収めた戦争である第二次世界大戦の映画が、アメリカではヒットするんだろうな。アメリカ人が思い出したくないような、ベトナム戦争、イラク戦争の映画は作らないのだろうな」ということ。やはり、これがアメリカ映画の限界でしょうね。でも、こういうナチスドイツものの映画がヒットするから、世界中でナチスドイツファンが増えるという皮肉な現象が起こる。(苦笑)


でも、ネット上をよく調べてみると、「記者たち 衝撃と畏怖の真実」、「バイス」のような2001年からのジョージ・W・ブッシュ政権の闇を描いた作品もある。こちら方が、今のアメリカ政府と社会の闇を描いているので興味深い。「スターウォーズ」「ターミネーター」などの娯楽映画の影に隠れいたので気づかなかったけど、レンタルで絶対に見ようと思う。

とりあえず、「アイアンスカイ2」は既にアマゾンで発注しているので、近々、この映画の感想も日記書こうと思う。


こちらは「ジョジョ・ラビット」の予告編。

https://youtu.be/L4rFW69Ypk0
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