■徳勝龍、20年ぶり「幕尻」優勝 貴闘力以来2人目
(朝日新聞デジタル - 01月26日 17:54)
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徳勝龍が平幕最下位の力士なのに優勝した。本当におめでとう。
でも、この徳勝龍とか貴景勝とかが果たして横綱になれるかというと、恐らくなれないと思う。稀勢の里は横綱になったけど、無理をしてケガをおして出場したのが響いて、その後、1年間ほど休場した後に引退してしまった。21世紀になってからは稀勢の里以と貴乃花以外の日本人横綱はいない。1990年後半以後を見ても、千代の富士が1991年に引退した以後は貴乃花、若乃花という2人のサラブレッド以外は日本人横綱は出てない。その前は旭富士、北勝海など日本人横綱がけっこういたのにどうしてだろうか?
大きな原因は相撲でもハイレベルな科学的なトレーニングが行われているので、ただ強いだけの力士が簡単に取組に勝つことが困難になり、横綱になるほど圧倒的に強い力士が出にくくなっているからだと思う。要するに、相撲の力士の力が平均化してきつつあるのであり、横綱になれるほどに圧倒的に勝てる力士が出にくくなっている。
横綱になるには大関になってからさらに、12勝3敗、13勝2敗ほどの成績を連続して収めないといけない。そして、横綱になってからも常に優勝争いをして、10勝以上するというくらいに無敵でないといけない。このような好成績を維持し続けるのは、現代の相撲ではかなり難しいと思う。さらに、八百長疑惑があって格下の力士に八百長相撲を強制することも出来なくなったから、ますます横綱は出にくくなっている。
一方で白鵬、鶴竜などのモンゴル出身の横綱が多く出ているが、彼らは「ジャパニーズドリーム」を夢見て必死で努力しているので、日本人力士よりも強いのだと思う。それに対して日本人力士は関脇から前頭の上位ぐらいの番付でも、十分に年収2千万円くらいは稼げてリッチな生活を出来るので、外国人力士のようなハングリー精神が見られない。前頭上位ぐらいでも10年近く維持できれば十分に年寄株は買えるし、部屋の親方となって一生角界での生活は保障されるし、死ぬまでリッチな生活を送ることは出来るから、何も無理をして横綱になりたいという日本人力士が出てこないのだろう。簡単に言うと、相撲の力士が「エリートサラリーマン」みたいになってしまっていると思う。
果たしてものすごい努力をして、千代の富士、貴乃花のような日本人横綱が再び現れるだろうか?僕はそういう力士が出るのはかなり難しいと思っている。
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