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2019年12月08日20:23

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今日は78年前に真珠湾攻撃があった日

今日は78年前に真珠湾攻撃があって、日本が第二次世界大戦に参戦した日だが、いつまで経ってもアメリカ人は「リメンバー・パールハーバー」という幼稚なことを言っており、「パールハーバーがあったから、やむを得ずにアメリカはヒロシマとナガサキをしなければいけなくなった。先に不意打ちをしてきた日本の方が悪い。アメリカにとっては、太平洋戦争はアメリカ本土防衛のための防衛戦争だった。ハワイが攻撃を受けたから、次は日本海軍は間違いなくアメリカ本土を攻撃するだろうと思い、アメリカ人は怯えていた」などと主張しており、アメリカの公立学校ではこのように教育されているという。

でも、1941年11月26日に日本に突き付けられたハルノートの内容を読んでもらいたい。「日本は海外の植民地を全部放棄して、1868年に明治政府が出来た時と同じくらいまで領土を減らすべし」などと書いてある。こんな滅茶苦茶な条件を、まだ帝国主義が続いていた時代に日本政府と日本人が受け入れられるわかげない。アメリカだって「ハワイ、フィリピン、グアムなどの植民地を全部放棄しろ」という要求を他の国から突き付けられたら、政府と軍は戦争を決断するだろ?


さらに、状況をややこしくするのは「真珠湾攻撃陰謀説」である。日米合作で作られた「トラ!トラ!トラ!」はドキュメントタッチで非常によく出来た戦争映画だが、この映画に登場する米政府と米軍の軍人は「まさか、日本軍はハワイを攻撃出来るわけがない」とたかをくくっており、一方、山本五十六以下日本海軍の軍人たちは真珠湾攻撃を目指して日々努力を重ねて、遂には成功させるが、山本は外務省の失敗で宣戦布告が攻撃の2時間後になってしまったことを知って、「真珠湾攻撃は大失敗だった」と嘆くというラストシーンだった。

この映画はなんか真珠湾攻撃の背後に、「アメリカ側は日本が先に攻撃をしかけてくることを予想していたが、まさかハワイを攻撃するというのは想定の範囲外だった。アメリカ側は、日本軍はフィリピンかシンガポールを攻撃するだろうと予想していた」というような、アメリカ側の思惑があったように描かれている。さらに、この映画に出てくる特に日本海軍軍人は優秀に描かれているが、アメリカ軍側の軍人は「日本軍がハワイを攻撃するわけがない」と信じているので、結果を知っている視聴者にとってはなんか間抜けに描かれているのである。

この映画と他の真珠湾攻撃を描いたドキュメントでも、「アメリカ側は日本が恐らく最初の攻撃を行うと予想はしていたが、まさかいきなりアメリカ海軍の本拠地があるハワイを攻撃するとは、とても予想出来なかった」という説が多い。東京裁判でも真珠湾攻撃は戦争犯罪で裁こうとしたが、当時、真珠湾にいた米海軍のスターク提督がアメリカ側にとっても不利になる証言をしたので、連合国側は真珠湾攻撃は東京裁判で問題にすることを避けた。結果として日本の海軍提督は真珠湾攻撃では誰も有罪にならなかった。

真珠湾攻撃陰謀説についてはウィキペディアの説明を参照。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E7%8F%A0%E6%B9%BE%E6%94%BB%E6%92%83%E9%99%B0%E8%AC%80%E8%AA%AC#%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88

しかしながら、やはりアメリカ人の限界というのがあり、アメリカ軍人が少し間抜けに描かれている「トラ!トラ!トラ!」は、高く評価されているものの、アメリカではあまりヒットしなかった。やはり、アメリカ白人が間抜けに描かれているのでアメリカ白人が見たくなかったのだろう。一方でドイツ人家庭にホームステイしていた時に、そこの家族は「トラ!トラ!トラ!」を見たことがあり、主人から「『トラ!トラ!トラ!』には確か何か意味があったね」と質問をされたことがあった。「『トラ』は『ティガー』という意味ですよ。でも、ドイツ軍のティガー戦車とは関係ないですけどね」と僕は答えた。(苦笑)


一方で、日本軍が真珠湾を攻撃した時に駐ドイツ大使の大島浩は、「ナチスドイツ軍がヨーロッパで勝つのは確実」という情報を流していたけど、頼みの綱のナチスドイツ軍はモスクワ前方で初めての大敗北を喫していた。そして、それから1年後にはドイツ軍はスターリングラードで取り返しのつかない敗北を喫して、ドイツ軍の敗北は決定的となったのだった。陸軍首脳部は「ナチスドイツがヨーロッパで勝つのは確実なので、日本は米英と戦っても大丈夫」と信じていたが、そのドイツ軍が負けてしまったのでは、日本が米英に勝てるわけがなかった。でも、1941年12月当時のヨーロッパの地図を見れば、「ドイツがヨーロッパで勝つ」と信じるのも無理はないか。


写真左は1941年11月30日のハワイの新聞。「日本は今週末に攻撃してくるかもしれない」という見出し記事が、民間業者の新聞にすら書いてあったことを証明している。

写真真ん中は1941年6月の「バルバロッサ作戦」発動前のヨーロッパの地図。この後もドイツ軍は「バルバロッサ作戦」でソ連軍を一方的に押しまくって、モスクワまであと30キロの地点に到達した。この状況を見て日本は、「米英と戦争をしても負けない」と確信をしたようだ。

写真右は1970年の日米合作映画の「トラ!トラ!トラ!」。ドキュメントタッチでよく出来た映画だが、アメリカ軍人がちょっと間抜けに描かれているので、アメリカ本国ではあまりヒットしなかった。一方で、アメリカ軍人がカッコよく描かれている「プライベート・ライアン」「バンド・オブ・ブラザーズ」などは、アメリカでは大ヒットをした。この辺に、アメリカ白人たちの限界がある。「アメリカ軍人は正義の味方」と描かれてなければ、彼らは映画を見ないのである。(苦笑)
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