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2019年08月24日19:08

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アメリカ軍人の残酷性とアメリカ人の親日の限界について


これも僕が他のブログに書いたことがある記事です。


数か月ほど前に、ある日本生まれで自称「日本びいき」の退役アメリカ軍将校と交流をしていた。彼はアメリカ軍人の息子で、日本の基地で生まれて日本のプロ野球にも興味があった。

僕がフェイスブックのブログに記事を書いたがその内容は、「日本の城がいつ廃棄されたか」ということで、「明治維新の時に廃藩置県があって、その時に多くの日本の城は廃棄された」と書いた。

するとアメリカ軍将校は「日本のお城、特に天守閣は地震、台風で壊れたんだろ?明治維新ではないはずだ」とコメントをした。僕は彼は日本の大工の力を過少評価しすぎだと思った。もし、日本のお城、神社仏閣が台風、地震で壊れるほど軟弱な設計の建物なら、お城だけでなくて法隆寺、清水寺なども何度も潰れているはずだからだ。だが、日本の大工はとても優秀なので地震、台風の脅威くらいは計算に入れていたはずなのである。

だから次に僕の方からアメリカ人にとっては厳しい現実だが、「多くの日本のお城は第二次世界大戦の時のB29の無差別爆撃で破壊された。日本の大工は優秀だから地震と台風の脅威は計算に入れていたが、流石に20世紀のB29爆撃機の焼夷弾攻撃は計算に入れてなかった。だから、多くの日本の伝統的なお城はB29の爆撃で破壊されたのだった。ただし、京都、奈良、鎌倉などの歴史的な古都は連合軍が占領後の観光旅行、国際的な非難を考えて爆撃しなかった」ということを書いた。これに対してはフェイスブックで僕が交流しているドイツ人、イタリア人、フィンランド人などの人から「怒り」「悲しい」などの反応があった。

すると退役アメリカ軍人の彼は、いわゆる「逆ギレ」状態でこうコメントを書いた。
「中国で犯罪を行っていた日本人とホロコーストをしていたドイツ人に、無差別爆撃に抗議をするような権利はない。日本とドイツが破壊されたのは自業自得だ。それに、戦後にアメリカが日本と西ドイツを助けたから両国とも経済大国になれたのだ。アメリカを責めるのではなくてむしろ感謝するべきだ。日本人は『アメリカ軍に原爆を落とされた、各都市に無差別空襲を受けた』などと文句を言っているそうだが、それくらいの損害で済んだのだからマシだったんだ。もし、日本がアメリカではなくて中国共産党軍かソ連軍に負けていたら、今頃は中国かソ連の属国になっていただろう。だから、日本は俺たちアメリカ軍に負けてラッキーだったと思うべきだ。」という「アメリカの正義」をコメントしてきた。当然、僕は彼をすぐに「友達」リストから外した。

やっぱり、アメリカ人と日本人の交流はここで限界になる。例えば、名古屋城を日本人がアメリカ人の友達と見て、「名古屋城はB29の空襲前は木造の天守閣、櫓があったけど、名古屋大空襲で焼失したから、戦後はコンクリート製の天守閣と櫓を急造で建てたんだ。でも、コンクリート製の天守閣なので下の石垣が崩れつつあるから、今、木造で立て直す計画が進んでるんだ」と日本人が説明するとアメリカ人はどう思うだろうか?これは実際に名古屋城を木造で立て直す計画が進んでいる本当の事実だ。大垣城、広島城などの他のお城も同じように空襲と原爆で壊れた後に、戦後に木造で立て直す予算がなかったのでコンクリートで建て直した。

ドイツ人、イタリア人、フィンランド人などの元枢軸国の人たち、あるいは第二次世界大戦にあまり関係ない国々の人たちなら、「やはり、偽物の正義の味方のアメリカ軍が日本の遺産まで壊したのか。アメリカは膨大な軍事力でなんでも壊すんだな」と思うだろう。だが、アメリカ人の中には「日本軍がアジアで戦争犯罪を行っていたから自業自得だ」などと思う人が多いだろう。これが日本人とアメリカ人のどうしても越えられない壁だ。

僕の住む町の仙台にある「戦災復興記念館」、その他の町にある似たような「復興記念館」をドイツ人などの元枢軸国の人たちは是非見たいと思うだろうけど、アメリカ人は絶対に見たくないだろう。実際に仙台に住んでいたドイツ人の友達夫婦は「仙台戦災復興記念館」を見学して、「ドイツと全く同じだと思った」という感想を言っていた。

僕は徹底的な反米ではなくて、中国、ロシア、北朝鮮、韓国よりはアメリカが好きだけど、果たしてこういうアメリカ軍人たちが本当に日本を守ってくれるのだろうか?もちろん、アジアにおいて日本という盟友を失うとアメリカにとっても大打撃なので、アメリカ軍は努力するだろうけど過去のわだかまりがあるのは事実。

それに、「ケネディ大統領の暗殺犯はオズワルド単独犯だ。アメリカのCIAと政府がクーデターみたいなことをするわけがない」。このように信じているアメリカ白人は、かなり多いという。(苦笑)


写真は左は、名古屋大空襲で炎上する名古屋城天守閣。写真右は、空襲で焼け野原になったドイツのドレスデンの様子。こういう写真をアップしてフェイスブックのような国際的なブログで、「連合軍による無差別空襲は戦争犯罪だ」などと抗議すると、特にアメリカ白人が激怒することが多い。アメリカの有色人種は、第二次世界大戦の勝利にはほとん関係がなかったので何も言わない。イギリス人、ロシア人などは一部を除くと自分たちの国もかなり被害を被っているので、「日本人が怒るのもよくわかる」という反応をする。

結局、アメリカ白人というのは「トップガン」などのアメリカ軍万歳映画に見られるように、ヒロイズムがとても強い連中である。それに、アメリカだけはテロ攻撃を除くと本土を攻撃されて占領されたことがない国なので、「アメリカは常に強くて正しい。世界中の国々は、アメリカの友達に”喜んで”なろうとしている」と誤解している。だが、実際は世界中の国々は”嫌々ながら”、世界で一番軍事力のあるアメリカというボスに守ってもらおうと思っているのだが、多くのアメリカ白人はそこを勘違いしている。




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