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2019年03月21日03:44

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暴力といじめは進学校に入ると止むことが多い。受験のプレッシャーが荒れる中学の原因か?

頭にナイフ 中2「殺すつもり」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5546952

こういう暴力、いじめ事件が日本でいつも発生してみなさん心を痛めてますね。その原因は高校受験、大学受験などの一発勝負試験へのプレッシャーにあるとも言われてます。

僕の場合は小学生までは大手銀行勤務の父の仕事のせいで転校が多かったのだけど、中学生入学の時からは2つ上の兄が高校受験なので、両親の故郷の仙台に家をマイホームを建てて仙台に家族は住んで、父は単身赴任で銀行の仕事をすることになった。

それで、僕は中学1年生の時は西宮から仙台に引っ越して来たので、多分、いじめられるのではないかと思っていたら、やはり、所属していたバドミントン部のAとBという奴からちょっといじめられた。やはり、「大阪がらの転校生だがらよ、生意気なんだ、てめえはよ」というのが理由だった。Cという奴は東京からの同じく転校生だったが、クラスでいじめられた。「俺よりちょっと成績がいいからむかつく」と言っていた。Cには突然、クラスで殴られたり、テスト前日に問題集を隠されたりとか陰湿なやり方でいじめられた。

ところが、Aとバドミントン部で話をしていた時に、
「俺は大阪から引っ越してきたけど、両親ともに仙台出身で親父は東北大学法学部を卒業して大手銀行に勤務していて、今でも単身赴任で大阪で働いている」
と僕が教えると急にAの僕に対する態度は変わって、
「G(僕のこと)は西日本の人かと思っていたら、仙台の人で親は東北大学卒でこれからずっと仙台に住むのか?俺は誤解していた。悪かった。俺は親父が医者だから、できれば東北大学の医学部に入りたいんだけど、お前も親父と同じように東北大学に入れるといいな。一緒に仙台一高(学区内で一番優秀な高校)に入って東北大学を目指して勉強しよう」
と言って、それがBにも伝わっていじめられなくなった。

Cの方は中学2年になって違うクラスになったら、あまり会わないのでいじめなくなった。でも、基本的にはAもCも運動と勉強が出来たので、中学卒業まで勉強出来ない生徒と運動が出来ない生徒に、「お前らみたいな奴を見てるとむかつくんだ」とか言って罵声を浴びせて、いじめることが多かった。

それが、僕もAもCも高校は仙台一高に入ったのだが、AとCは高校では全くいじめをしなくなった。それで、Aとは同じ生物部だったのだが、高校3年の春に部室で雑談をしていると中学時代の話になり、「実は言うと、Aにちょっといじめられたことがある。Bという奴と一緒に、バドミントン部で生意気な転校生とか言われたことがある」という話を僕はした。Aはちょっとびっくりして、
「Gはあの程度がいじめと思うのか?いじめというか、西日本から来た奴をちょっといじろうと思ったんだ。それに俺は、勉強が出来ないBなんて友達とは思ってなかった。俺からすると、Gのような優秀な奴が、なんで、DとかEみたいな勉強も運動も出来ない奴らと遊んでいるのか、とても不思議だった。なんであんなどん臭い連中と遊んでたの?」
と言った。この発言には僕がびっくりして、「DとEとは趣味が同じだから遊んでいたんだ。どん臭いとかは関係ない」と答えた。

Cの方は、僕が知る限りでは中学卒業までは「どん臭い連中」をずっといじめていたが、進学校の仙台一高に入ったらこちらもいじめはしなくなり、僕と高校の遠足で会ってもニコリと笑って、「G先生じゃないか!」とか声をかけてきてた。

似たようなことが、僕が西宮の小学校にいた時もあり、小学校6年のクラスで一番優秀だったFという生徒は灘中に進学したのだが、彼はとても性格の悪いいじめっ子で、彼も勉強も運動も出来たから、勉強の出来ない生徒に罵声を浴びせていじめては喜んでいた。それで、彼が灘中に受かった後に卒業文集にこういうことを書いていた。
「なんだか、随分と他の生徒に迷惑をかけていたようだ。自分からしたらブラックユーモアというか、ちょっとしてた遊びの気持ちで他人をいじったりからかったりしてたんだけど、それが他人を不快にしたいたなら申し訳ないと思う」

僕はこれを読んでちょっと呆れた。どう考えても勉強が出来ない生徒に罵声を浴びせるのはいじめなんだが、彼はそれを冗談のつもりでしていたというのだ。もし、逆の立場で自分が勉強が出来ない生徒だったら、彼はどう思ったのだろうか?灘中に入って有名大学合格を目指す生徒が、こんなことを卒業文集で書いているとは呆れる。

それで、ここまで書いてみてわかるのは、学業が優秀な生徒が公立中学校で勉強の出来ない生徒に罵声を浴びせていじめる場合は、
「お前のようなバカが同じクラスにいると、俺の勉強が遅れるから見ていてむかつくんだ。お前のような奴は違う学校かクラスにいるべきだ。俺たちは進学校目指して勉強しているのに、お前がいると足を引っ張られる」
というのが理由になる。だから、公立か私立の進学校に晴れて入学して、さらに、有名大学を目指して落ち着いて勉強できるような環境になると、目的は達成したからいじめなくなる。進学校に入るまでは本当に入れるのか不安だから、周りの「どん臭い生徒」をいじめるというわけだ。

このように見てくればわかるように、A、C、Fのような小学校から中学校のいじめっ子というのは、自分が「いじめている」ということに気づいてなかったのだろう。勉強と学生生活のストレスが溜まっているから、「お前のような勉強も運動も出来ないどん臭い奴は、見ていてむかつくんだ。お前のような奴がいるから俺の勉強が進まないし、それに、俺は文武両道を目指して努力をしているのに、お前のような奴が同じクラスにいると邪魔なんだ。お前は俺と同じクラスにいるのはおかしい」ということをいじめっ子は言っているが、文武両道で勉強も運動もある程度出来る生徒の中には、このように出来ない生徒を見下してバカにしている人もいる。これがいじめの一つの原因になる。だから、こういう生徒は第一志望の進学校に入学できると、もういじめはしなくなる。


それで、勉強と運動が出来る生徒が出来ない生徒をいじめるのをどうやったら止められるのかというと、一つの方法は学生にすごいストレスをかけている進学校と有名大学への一発勝負の入学試験を止めて、半年くらいかけて書類選考と面接を行うというのが一つの方法だろう。それに、仮に希望の高校と大学に入れたとしても、欧米のように何度も記述式試験、論文、口述試験をパスしないと卒業できないという制度に変える必要があるだろう。

こういう一発勝負の入学テストが生徒にストレスをかけて、小学校から高校の生徒をおかしくしているから変えるべきだという動きは30年ほど前からずっとあり、それで、中高一貫教育の学校、AO入試の大学なども増えた。2020年度からは大学入試センター試験も大きく変わるというので、このようにどんどんと変えていって、最終的にはヨーロッパの公立国立学校のように、一発勝負の入学試験ではなくて卒業が難しいという制度に変われば、生徒たちもストレスから解放されるだろう。

20年前に比べると「いじめ、暴力」の数自体は減っており、一方で一部のケースが極端に凶悪化しているのが今の学校の状況である。ただし、写真の「いじめ」の認知件数を見ると最近は小学校と中学校でまた極端に増えており、その原因は「ネットいじめ」に原因があるという。ネットでのいじめをいうのは、僕の時代にはなかったからわからない。

ただ、今だと「ネットいじめ」専門の相談所がネット上にはあるので、そういうサイトに相談するのが良いだろう。
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