ドイツを一人旅をしていた時に、偶然に、日本の大阪に数年住んだことのあるニュージーランド人夫妻にあったことがあった。僕は、その当時、すでに英検準１級を取っていたから向こうの人とも一般会話＋αくらいの会話はできた。ニュージーランド人夫妻は、妻は中学校でALT（英語の補助教員）をしていて、夫は英会話教室の先生をしていたのだった。
彼らが言うには、日本の中学校、高校の英語教育というのは最終的には翻訳、文法知識が中心の大学受験対策の英語になるから、しゃべれるための英語ではないと言っていた。さらに、大学受験用の英語授業を何十年やっても喋れるようにはならないと断言していた。
僕も英検準１級を取って「使える英語」を学ぶには、英会話教室で実際にネイティブと何度も議論をするとか、好きな映画をセリフを暗記するほど何度も見るなどして工夫して「使える英語」を習うようにした。
「受験英語で高得点を取れたから、文法知識がついて基本ができているから応用できるようになる」と、共通一次試験（当時）で英語で高得点を取ってまあまあランクの高い国立大学に入学した兄貴は言っていたけど、その兄貴は今でも英検２級すら取れていない。それで、兄貴と一緒にドイツを旅行した時は兄貴はほとんど英語がわからず、僕の英語力に頼りってばかりだった。そして家に帰ってきた時に、
「T（僕のこと）の英語力は大したものだよ」
と言って感心していた。
僕の友達のドイツ人たちも、
「中学、高校、大学と１０年間も英語を勉強するけど喋れない人が多いって、なんか教育方法がおかしいんじゃないの？」
と言って日本の英語教育を疑問視していた。
2020年からTOEFL試験を大学入試センター試験の英語に利用するとか色んな見直し案も出ているし、「英検準1級を持っている学生は英語のテストを免除する」という大学も最近はあるけど、もっと早く見直すことはできなかったのだろうか？
補足でちょっと付け足します。
僕が２５才の時に、南米のボリビアに建築会社の仕事で派遣されたことがあった。当然、旅行会社ツアーでなかったので一般会話くらいはしゃべれないといけないので、１年間くらいスペイン語を勉強してから行った。現地でもう１５年間働いていた日本人の方々はボリビア人の女性と結婚していて子供もいた。みなさん、学歴が高くはなかったけど、スペイン語ペラペラで仕事をしていた。
結局、その言葉をしゃべれないと生活できないとなると、誰でも必死に言葉を勉強して周りの外国人と常に会話をするので喋れるようになるのがよくわかりました。
写真はドイツ博物館に展示されているメッサーシュミット109E型。僕はこの戦闘機の近くで、日本にいたことがあるニュージーランド人夫妻と話をした。
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