スピッツをあまり聴いてこなかった。
スピッツのチェリー、空も飛べるはず、ロビンソンは音楽の教科書にも載っている。
ギターを中学生のとき初めて練習したのもスピッツの曲だった。
伸びやかで健やかでどこか熱がある。体温を感じるような歌詞だなと思っていた。
スピッツは有名で触れる場面は沢山あったのに聴いてこなかった理由として、あまりにもアルバム数が多く何から聴いていいか分からないというのが全てだった。
最近数曲ずつ聴いているので、気に入った歌詞を載せる。聴くたびにこんなことを歌う人なんだといった驚きがあり、アルバムごとに草野さんの思考の移り変わりを感じた。
「骨の髄まで愛してよ 僕に傷ついてよ」
-惑星のかけら(1992)
相手への執着、ホラーに近い一方的な愛
「君だけを必ず 君だけを描いてるずっと」
-君だけを(1993)
夜道に一人で、自分を不器用だと名乗る若さ、エゴイズム
わたしはこれらの曲が好き。わたしもまた精神的に幼くて、愛したくてとにかく愛されたい気持ちがあるからだ。対象のものが無くなったら何もかも終わりだという(決してそんなことはないのに)絶対的な恐怖や悲しみがある。
「そばにいて欲しいだけさ 見てないときは自由でいい」
-さらさら(2013)
いつか終わると思っている関係について
永遠なんてない、ずっと続くとは思っていないことを理解している。
「君と過ごした日々はやや短いかもしれないがどんな美しい宝より貴いと言える」
-ありがとさん(2019)
終わりを受け入れている。以前までだったら受け入れられなくてまだ夢を見ていただろう。絶対これしかないという執着が無くなり落ち着きがある。わたしはこれに少し寂しさを感じている。
どの曲もカッコいい。バンドでコピーしたいな〜。
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