理想は高く

理想は高い方が自分自身の磨きになるけれど、いつしか誰かの言葉で私は変われた。
Rさんが「それなりの人にはそれなりの人しか周りには居ないからそれなりの人にはなりたくないからそれなりの人とは関わらないし、それなりの人には本当の自分は出さない」と発した言葉に私は感銘を受けた。
Rさんはまるで気品のあるお姫様の様に仕草も言葉づかいも綺麗で一緒に居て物凄く落ち着く。
Rさんは決して他人を小馬鹿にしたりしない。
何故ならRさんからしたら他人が小馬鹿にする人々には全く興味がないとバッサリ切ってしまってるから。
そんなRさんの友達と一緒にご飯を食べに行ったけど、まさかのフレンチとかじゃなく、おじちゃんおばちゃんが営む食堂だった。
そこでまた私のRさんへのみかたが変わった。
「私はよくフレンチとかお金かかる所が好きなんでしょと皮肉まじりに言われるけれど、お洒落なお店は特別な日にしか行かなくて、私は日頃はほのぼの落ち着きたいから食堂が大好きなのに皆そんな私を変な目で見るから正直な話、私みたいな人は食堂に行ったらいけないのかな？と悩んだ時期があって、10年前に一人で沖縄に旅行に行った頃におばあ食堂に入って普通に人々が接してくれて嬉しさのあまりに涙が出た私におばあが私に今のままでいて欲しいと言ってくれたことで私は今の自分を受け入れられたの」と他にも色々と話してくれた。
Rさんなりに悩みがあったけど、理想を高く持ち始めたのはフランス人が日本に留学しにきたのがキッカケらしく、そのフランス人が居なかったら私の今の姿はないと言うほどだったから会ってみたかったけど今は亡き人で、Rさんがその方を思い出す時は決まって悩みが出た時だけらしく、その方ならこう道を選んだだろうと。
私はRと知り合えて本当に良かった。
私もRさんみたいに誰かの為の自分とかじゃなく、Rさんは自分がなりたい理想の自分になるために人々と接してゆこうと決めた。