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2020年04月28日12:38

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つきとすっぽん現実

私には誰にも言えなかった兄貴が居る。
何でもこなしてた父さんが生前物凄く困り果てたくらい荒れていた。
まるで初代金八先生で出て来る生徒が家に居るみたいに部屋中のガラスは金属バットで割られ、物は壊され、それを見ていた私と妹。
私は5歳の時から物事に対して【何故だろう?】と考えてしまう癖がついてしまっていたから兄貴の行動にも【どうしたん?何があったん?】と心に問いかけたくなるほど正直、私は悲しかった。
その頃は母親が帰ってこれないくらい遠くへ買い物へ行ったっきりだっからきっと兄貴は物凄く寂しくて悲しくて現実に対して心の整理ができてなかったのだろうと父さんも解っていたからこそわざと止めなかった。
だから私は父さんが大好き。子供のうっぷんを全身で受け止める姿勢がかっこよかった。
あまりに何年も続くせいか成長の見込みがないからと兄貴と心中しようとしてる臭いを察知した私は父さんに「どんなに悪くても殺してはいけない」と言うと父さんは考え直した表情をしていた。
父さんが亡くなってあまりにショックを受けた兄貴は変わってくれるかと思ったら全く変化なし。
呆れて笑いが出てしまいそうな私は他人になれる距離を置いた。
もう誰かがそばにいたら兄貴を甘やかすだけだと思っから。
そして、立派に育ってくれた妹に今は安堵の思い。
兄妹のつきとすっぽんやいかに。
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