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2019年01月12日13:17

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仕掛学 人を動かすアイデアの作り方

オススメ377。"仕掛けは見えているのに見ていない、聞こえているのに聞いていない生活空間の魅力に気づかせるための仕組みである。"日本で唯一【仕掛学】というフレームワークを確立した著者による本書は、豊富な事例紹介と共に計算機で扱えない世界、日常の生活空間の眺め方を教えてくれます。

個人的にはフリーペーパー専門店の運営もしてたりすると、普段から【あまり人が目に止めないであろう設置配布物】に目を光らせる日々を過ごしていることから、どこか親近感をもって本書を手にとったわけですが。【仕掛学】として、商品が売れる売れないといったハウツーではなく、また仕掛けの目的を知った時に【素晴らしい、こりゃ一本とられた】と笑顔になる良い仕掛けだけを紹介している本書は著者の優しそうな人柄も伝わってきて楽しい気分にさせてくれます。

また大人は世の中に対する好奇心がどんどん弱くなる。と【仕掛け発券器】として仕掛けを発見したいなら【好奇心旺盛な子供を観察すれば良い】と提案していることからは、何かと世知辛くなっている様に感じる世の中で、かって【子供は共通の宝】と多くの"見知らぬ大人たちが満員電車の席を譲った"とされる過去の時代を思い出したりしながら、私自身も子供を尊敬し、素直に学ぶ目線を忘れてはいけないな。と思いました。

あれをすべき、これもすべきとアタマでっかちになって煮詰まっている企画担当の誰かに、また行動経済学のちょっとした日常版事例を探す誰かに。あるいは優しい気持ちになりたい誰かにもオススメ。
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