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2021年04月23日15:10

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富野由悠季 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア (1988) (国立映画アーカイブ)

国立映画アーカイブ、特集、1980年代日本映画ー試行と新生、10本目。

Movie Walker https://moviewalker.jp/mv17758/

 私のアニメ歴はとても限られていて、1974年の「宇宙戦艦ヤマト」
のオリジナル第1作から、1981年の「伝説巨神イデオン」までである。

 ファーストガンダムは、高校生の頃。ヤマトとは全く異なる、リアリティ
に富んだ内容に夢中になった。

 しかし、富野氏の次作「伝説巨神イデオン」と出会ってしまい、人類への絶望
と希望とに満ちた壮大な結末に(もちろん、ここでいう結末とは、映画版の「発
動編」のことで、打ち切られたテレビ版最終回ではない)、「これ以上のアニメ
は見れない」と直感、いわば「アニメはもうお腹いっぱい」状態になってしまい
いつしかガンダムも見なくなって行った。

 Zガンダムまでは、なんとか追いかけていたが、ZZは挫折。それからアニメ
全般を見なくなっていく。

 「逆襲のシャア」も映画館では観ていない。

 ただ、私はつぶやきにも書いた通り、ファーストガンダムの時から、ビジュアル
も含めてブライトの大ファンであり、ブライトとミライさんの恋愛も夢中にな
って応援していた。そのため、「逆襲のシャア」はブライト一家がフューチャー
されるので、好きなガンダムではある。

 初めて、映画館で「逆襲のシャア」を観て、やはり映画として作られたアニメは
映画館で見るべきだ、と実感し、懐かしさに暖かい思いをするとともに、ブライト
を演じた鈴置洋孝さんも、ミライさんを演じた白石冬美さんも今は亡い。まずそれ
が実感され寂しくてならなかった。
 週1回のガンダムに夢中だった高校時代からもう40年の月日が過ぎたのだ。

 作品としては、自分がもう人の子(というより孫)を持つ年齢になったせいか
戦争によってねじ曲げられたクェスとハサウェイの運命が痛々しく心に残った。

 シャアが「あこぎな真似をしようとしている」と自嘲しながら、地球に縛られた
人類の運命を解放するため過激な手段に訴えざるを得ない、「大人」の事情。
どう考えても、手段はともかく、スペースノイドとしての「理」はシャアにある。
 それでも、アムロは人の善意の方を信じようとする。ニュータイプとしての
共感力は、アムロでは「優しさ」となるのだ。

 コロナの時代に、人は、人との共感力をいかにして持ち続けるべきなのか、
そんなことも考えざるをえなかった。

 ちなみに、ブライト一家を除いて、一番好きなキャラクターは、ナナイ・ミゲル。
自分がララァにはなれないことを承知で、シャアに尽くす彼女の女性としての
人生は悲しいけれど、やはり充実したものだったと羨ましい。
 あとは脇役好きとしては、ケーラとアストナージ。登場はほんの短い時間だ
けれど、多くの恋人たちの運命を象徴していて忘れられない。

 R.I.P 散って行った多くのパイロットたち。それと、亡くなられた声優さんたち
にも…

 

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