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2021年01月21日13:17

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倉田文人 ノンちゃん雲に乗る(1955) (国立映画アーカイブ)

 生誕100年、映画女優 原節子。1本目。

Movie Walker https://movie.walkerplus.com/mv24144/

 「ノンちゃん雲に乗る」は同名の児童文学の映画化。翌年にはテレビ化もされて
いる、児童文学の名作。

 Movie Walker のあらすじは(いつものことだが(^_^;)若干、実際の映画とは
違った部分がある。「お爺さんと話しているうちに、はじめてお母さんが雪子と
いう名であることに気づいた。するとお母ちゃんが急に自分から離れた気がして
淋しかったが、そのためなおさらお母ちゃんが好きになった。」この部分は映画
にはない。また小学校2年生になったら東京へ連れて行ってくれる、ではなくて
3年生になったら、だった。ノンちゃんが2年生か3年生か、はっきりした
シーンはない。また、ノンちゃんが転校する男の子の後任として級長になる
と言うエピソードがある。「お爺さんは嘘をつけば家に帰れるといったが
ノンちゃんにはどうしても嘘がいえない。」この部分もなかったように思う。

 この映画での原節子は、病気療養後と言うせいもあるのか、いつもよりさらに
控えめな登場である。しかし、「ノンちゃん」と言う病身ながら勝気でおしゃま
な女の子の母親としての存在感はしっかり見せていて、藤田進のお父さん、原節子
のお母さん、お兄ちゃんに囲まれて過ごすノンちゃんはきっとのびのび育った
明るい少女なのだろうと想像される。

 この映画は、原節子の、と言うより鰐淵晴子の芸達者ぶりを褒めるべき。
西洋風の顔立ちが、勝気なノンちゃんの性格によく合っている。
 雲上のシーンはアニメーション合成が行われていて、今でこそ古くは見えるが、
当時の最新技術の一端を伺うことができる。
 徳川夢声の「雲の上のお爺さん」の演技も楽しく、児童文学作品の映画化として
秀作といえよう。
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