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2020年07月03日11:58

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岡本喜八 独立愚連隊、西へ(1960)(ラピュタ阿佐ヶ谷)

 ラピュタ阿佐ヶ谷のモーニングショー、「愚連隊大作戦」2本目。

 これも2度目の鑑賞。映画の内容などはこちらで。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1966405935&owner_id=6645522

 チラシの紹介文に「観れば誰もが人生やる気にさせられる」とあるのだが、
まさに名紹介!!

 ボロボロになって焼け焦げた布切れ1枚をめぐっての、命がけの争奪戦。
いわば「幽霊」の集まりである左文字隊がピンチの連続を次々と鮮やかに
切り抜けていく様が、ユーモアたっぷりに描かれる。戦争映画だからと
言って、人が残酷に死んでいく様を描くのが良いとは限らない。

 しかし、岡本喜八が戦争をどう考えていたかは、軍旗を見つけ出した
あと、不運にも倒れる神谷一等兵(堺左千夫)の死に様や、戦争で巡り会い、
戦争のないところへ行こうとして、愚連隊のメンバーではなく、軍旗を出世
の道具にしようと画策している関曹長に撃ち殺される、衛生兵と従軍看護婦
の若い2人(江原達怡、水野久美)の悲劇から十分伺うことができるだろう。

 それにしても、加山雄三はこれが初主演とは思えないほど、のびのびと
岡本喜八演出に生き生きと乗っている。前作で、型破りな戦場のヒーロー
を演じた佐藤允は言わずもがな。

 映画のラストで、新たな転属先へ、早川(中谷一郎)とその連れている
中国人の子供、2匹のアヒル?とともに、佐藤勝の軽快なマーチに乗って
行進していく左文字小隊。うん、確かに見終わった後元気が出ます。

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