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2020年06月28日21:49

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岡本喜八 独立愚連隊(1959) (ラピュタ阿佐ヶ谷)

 再開直後のラピュタ阿佐ヶ谷のモーニングショーで「GO!GO!GO! 東宝戦争
ウエスタン 愚連隊大作戦」という特集上映が組まれると聞き、喜んで観に
行ってきた。
 「独立愚連隊」を見るのは、やはりラピュタ阿佐ヶ谷で岡本喜八特集が組ま
れたとき以来、2度目である。1度目の日記がこちら。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1966336095&owner_id=6645522

 作品についてはおおむね、この1度目の日記でわかっていただけると思う。
最初に「つぶやき」でも述べたが、どこをどうとっても佐藤允がかっこいい。

 まさに「熱い男」「快男児」という表現がぴったり。一見、快活で、人を
食ったようなところを見せてはいるのだが、実は、親代わりになって育てた
弟が、中国人の愛人と心中した、という知らせを聞き、どうしても納得でき
ず、はるか北支戦線まで、軍隊を脱走してまで真相を調べにやってくる。
弱きを助け、強きをくじく、本当は優しい男なのである。

 弟の死の謎をとき、敵討ちを終えたあとで、愚連隊が八路軍の大軍に
襲われた時も彼は逃げようとしない。あくまで、愚連隊の仲間たちと運命を
共にする。

 その優しさが一番現れているのが、映画のラストで、亡くなった恋人の
亡骸を妻として「大久保トミ」という墓碑銘を与えて葬るところ。

 映画が終わった後、馬賊となって中国大陸を、佐藤允があの笑顔を
浮かべて駆けていく風景が浮かんでくる。戦争の愚劣さをきちんと描きながら
どこか痛快で爽快な映画である。

 「愚連隊大作戦」のスケジュールを最後に。
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/gurentai/
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