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2019年10月16日14:07

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雨宮慶太 牙狼 月虹の旅人(2回目。ネタバレあり)

※以下の映画の感想にはネタバレを多く含みます。まだご覧になっていない方、
ねたばれを好まない方は記事そのものをスルーしてください。

 「牙狼 月虹の旅人」の2回目に行ってきた(^_^; (シネリーブル池袋)

 初回観賞時、終映後、感動のあまりぼーっとして、買い忘れていたパンフを
まず購入。先に観たマイミクさんから聞いた通り、ネタバレ防止のために、
黒い帯封がされていた。その帯封がまた雨宮文字で封印されていていやが
上にも興味をそそる。

 映画までの時間を利用して、パンフをじっくり。インタビューや解説も
興味深いが、牙狼シリーズのファンとしては、雨宮監督のデザイン画が
豊富なのがよかった。

 さて、肝心の2回目の観賞であるが…

 正直にいって、初回の感想は「驚き」が多くて、びっくりするのに
忙しく、物語の細かいニュアンスを味わう暇がなかった。

 2回目の今回は、パンフで予習したせいもあり、いわば安心して
観られたので、すんなりと物語に入り込み、牙狼の世界を味わうこと
ができたのが、なにより楽しかった。

 初回にみたときは、物語の前半(列車の旅)と、後半(雷牙の生還
と鎧をめぐる戦い)の続き具合がよくわからなかったのだが、
2回目はタイムラインがあらかじめわかっているせいか、特に矛盾も
感じず、ネタがわかっているにもかかわらず1回目にもまして感動した。

 ただし、やはり、列車の旅から突然、生者の世界へ話が飛ぶのは、
牙狼シリーズとその背景を知らずに、特撮、あるいはファンタジー映画
として映画館ではじめて観る観客にはわかりにくいだろう。

 この映画の、いわば「敵役」である白孔(しろく)を演じた松田悟志
さんの、鳥の羽のように白く美しい仮面をつけた演技の存在感がすばら
しい。異世界と現実世界をなめらかにつないで、重要な役割を果たして
いた。ほんの数カット現れる、生前の魔戒騎士であった姿も凛々しい。
 そしてなにより本体である京本政樹さんを思わせる気品。

 牙狼シリーズの配役陣は、もう、みんなおなじみで、「ああ、冴島家
の物語がこうやって完結するんだ」と胸が一杯だった。

 やっぱり冴島家3代そろい踏みは壮観!親子や家族のつながりこそが
愛であり、光である、というメッセージも明確で雨宮監督がこの映画
にこめた思いが実感できるようだった。

 TVシリーズの「魔戒の花」にくらべ、石橋菜津美さんが、とても
美しく成長されていたのも印象的。カオル役の肘井美佳さんとともに
戦う男たちを「思い」でささえる母性的な女性像をよく表していた。

 1体の牙狼の鎧を用いた、3人の黄金騎士たちと暗黒騎士の戦いを
描く華麗なアクション。私は、MAKAISENKIから入ったせいか、鋼牙
が一番好きだ。手がかり足がかりのない垂直な城の壁を登っていく
シーンは見事だった。もちろん主役は中山麻聖さんなのだが、渡辺
裕之さんと京本政樹さんが、まさに年齢を感じさせず、かえって
「決め」ポーズにベテランならではのけれん味があって、渋いおじさん
ヒーローのかっこよさを堪能した。

 水石亜飛夢さんと蛍雪次朗さんは安定の演技。蛍さんは本当に
かわらないな。ある意味、牙狼の「七不思議」かも。

 最後に、これまで「笑顔の似合う黄金騎士」というこれまでにない
魔戒騎士像を作り上げた中山麻聖さん。たくましい青年になっていて、
私としては「魔戒の花」のころのような線の細さがあったほうが
もっとよかったかも、と思ったが、己の心の弱さに葛藤する青年騎士
を演じて、主役としては十分活躍されたと思う。

 おかげで、再び牙狼シリーズにはまってしまい、TVシリーズを
繰り返し観ている。映画とリンクする話も多く飽きない。
(しかし以前録画したBlue-ray の「魔戒の花」のクライマックス部分
が、ディスク不良で読み込めなくなってしまったのは(T_T))

 この機会にぜひ、牙狼を皆さんに観てもらいたい。手近なところ
ではHuluでほぼ全シリーズ観れます。

 あ〜、もう1回観に行こうかなあ。

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