ラヴクラフト御大の生誕記念で、大手電子版TRPG通販サイト DriveThruRPG でも“クトゥルフ神話TRPG”関連製品の割引セールをやっていました。7版の日本語版が出たら復帰してもいいかなーと思っていましたが、すごい気になるタイトルがありました。その名も--
Achtung! Cthulhu 第二次世界大戦の裏で各国諜報組織がクトゥルフ神話の信望者たちと戦うというものらしいです。“クトゥルフ神話TRPG”6版とのコンパチ。
http://www.modiphius.net/collections/achtung-cthulhu
Achtung! Cthulhu について、ちょっと調べたことをまとめておきます。 (Achtung はドイツ語で『気をつけろ』みたいな警告の言葉) キックスターターで出資を募ったプロジェクトで、かなりの額を集めた模様。発売は Modiphius Entertainment社。
11の製品を出す予定。ただ、少し前の予定表から、この夏発売の製品などに遅れが出ている模様。
http://www.modiphius.com/release-schedule.html
(とはいえ、すでにいくつも関連商品が出ています) 第二次世界大戦のヨーロッパ、ナチスがクトゥルフ神話の邪神と繋がっていた。各国諜報部員やレジスタンスとなって、ナチの陰謀をぶっ潰せというもの。
特定のシステム向けの製品ではなく、いくつかのRPGシステムで使う背景世界の情報をまとめたもののようです。特にCoC6版(クトゥルフ神話TRPG)とSavage World Deluxe という汎用RPG向けの情報が同じ基本ルールに収録されています。
他に、Modiphius のオリジナルシステム Fate Core システム対応版、PDQシステム(Atomic Sock Moncky Press社の軽量で物語展開に重点を置いたシステム)、Trail of Cthulhu (CoCとは異なるクトゥルフ神話を扱うシステム)対応。
なお、PDQ システム版と、Trail of Cthulhu 対応版は現在のところシナリオのみが発売されています。(おそらく、シナリオだけで苦労なくもとのシステムに対応できるのでしょう) Fate Coreシステム版はFCのルール部分を含めたものが出ています。
Achtung! Cthulhu のプレイに必要なのは、プレイヤー向けの Investigator's Guide とGM向けの Keeper's Guide の二冊。あとはOSとして載っけるシステム(CoC6 か SavageWorld)のルールブック。
IGには第二次世界大戦の推移に合わせたオカルト的年表が収録されています。 KGの方には、さらに裏側の事情に触れた裏年表を収録。 プレイヤーはジャーナリストから各国の兵士、諜報部員やレジスタンスなど幅広く作成できるようです。ソビエトの政治将校もあり。オカルト的な秘本、呪文も多数。
太平洋・北アフリカ・東欧〜ソビエトを扱った地域ソースブック。 様々な(追加。)邪神やカルトを扱ったソースブック。 機械化兵士を導入するオプションルール(年齢制限あり)がすでに発売されています。 専用ミニチュアとフロアマップも。
シナリオは短編2本('43年北欧ものと、'44年末のドイツ国境が舞台のもの) 四部作のキャンペーンの2本目まで(それぞれ '39年夏のチェコ、'40年夏のダンケルクが舞台)。
予告されているシナリオのタイトルでは '45年始めに年代設定されている Assault on the Mountains of Madness に心踊ります。 順調に製品展開されれば、最後は '46 年の南極が舞台らしいぞ! (とりあえず、調べたことをツイートして満足しました)
Achtung! Cthulhu は安価な電子版のみと、電子版と製本版の両方セットとあります。 イラストがかなり雰囲気あるので、製本版も欲しくなってしまいます。 (先に電子版だけで発売されるシナリオは、製本版が出たら電子版購入者には割引が適用されるとか)
Achtung! Cthulhu には無料公開されている資料もあります。
http://www.modiphius.net/products/achtung-cthulhu-tales-from-the-crucible-pdf?variant=1182466972
A!C世界の有名人、おそらくはPCの知人や協力者になるであろうNPCの紹介みたいなので、あとで読んでみようと思います。
Achtung! Cuthulhu はハインツ・グデーリアンの著書 Achtung Panzer! のもじりだろうというツイートを見かけました。日本では『戦車に括目せよ!』と訳されている題名ですが、RPGの方は!の位置が違うのでやっぱり「気をつけろ」という意味合いのが強いのかな?
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