20日　日々さんの日記から

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古い映画を観たくなった〜『阿部一族』1938年・他

access_time 2019年11月20日 person_pin 無名居士-Nameless layman
A jpn film　『阿部一族』1938年　監督：熊谷久虎　原作　森鴎外

四代目河原崎長十郎、三代目中村翫右衛門、橘小三郎、山岸しづ江、堤真佐子

この小説のタイトルは知っていても　どんな内容かその話は知らなかった

いやあ　恐ろしい話だと思った　先日夏目漱石原作の映画『こころ』を観て　明治天皇ご崩御のときに乃木大将が殉死したという話が出てきた　そして映画の主人公も　いわゆる殉死に自分の死を重ね自殺する

この映画もまた殉死が当然だった江戸時代初期の話　実話をもとにしたものだとか

主君が死んだら身近な家来は殉死するのが慣例？　まあ中国の昔々には帝に寵愛された妾達は殺されたとか　殉死しなかったことで非難され笑いものにされる　家来も聴取する　殉死した人数を多い少ないと噂する　いろいろあって阿部一族に上意討ちが下る　『上意討ち』という映画もあったのでこの言葉は知っていたが　武士の体面面目のための井用が粗末にされる武家制度

怖い怖い　そして今考えるとバカみたいな話だが　そういう時代があった　そして今でも武士道がたたえられている　古い映画なので聞き取りにくいところが多く　話の内容も十分理解できなかったが　今の時代にも形こそ違え　それらの名残は残っている　それを政治的支配に利用しようとする人たちがいるさすがに殉死ということはないが　あらゆる自粛と言う名の半強制　それもまた封建制的しがらみの残り

もう古い映画のYouTubeの動画はないかと思ていたが　監督名で検索してこの映画に出会った

同じ監督の幕末寺田屋を扱った映画『蛍火』にも出会った　まだまだあるかもしれない




Song of Destruction(1945)

撃滅の歌（1945年、松竹大船）

脚本：津路嘉郎／平山清郎　監督：佐々木康　撮影：猪飼助太郎　出演：高峰三枝子／轟夕起子／月丘夢路／藤原義江
国威発揚に作られた映画だが　奇しくもこの年に敗戦



長屋紳士錄(The Record Of A Tenement Gentleman) part1

1947年5月20日に公開された小津安二郎監督の映画作品

飯田蝶子　青木放屁　河村黎吉　吉川満子

これを観るのは2回目　そうだ飯田蝶子が大活躍の映画だった

その他にもいわゆるわき役陣が大活躍する

私が映画を観るようになってから飯田蝶子のことは知っていたが

古い映画には必ずと言っていいほど飯田蝶子が出てくる

ほんとに大活躍していた人なんだ




『伊太八縞』（1938年、東宝）原作：長谷川伸　監督：中川信夫　撮影：玉井正夫

出演：黒川弥太郎／水上玲子　wikiより

黒川弥太郎の出演作を観るのは珍しいかも

水上玲子演じるお俊が姉御肌で言いたいことをポンポン言う口達者

傘の内職浪人との掛け合いは面白い

お俊のためにやることが暴力てきなのをお俊になじられやけになる伊太八

以前は暴れ者でお縄になたこともあるが　お俊がいさめて手を封じているが

金でお俊をなびかそうとする恋敵を殴ったりする

暴力的になうことでしか発散できない伊太八のやるせなさ

暴れまわった挙句に橋でうつぶせになっている

その着物の汚れをはたいているお俊　立ち上がり橋の欄干にえをやる伊太八

気持ちは寄り添いたいもののどうなるか分からないラストシーン

案外地味な内容だが　じっくり観ているとカメラワークなどにも趣向を凝らしている




Folding crane seven changes（1941年）をり鶴七変化 前後篇（1941年）東宝

原作：角田喜久雄　脚本：大和田九二　監督：石田民三　撮影：唐沢弘光

出演：大河内伝次郎／長谷川一夫／黒川弥太郎／月形竜之介／山根寿子／音羽久米子




Heiroku of Dream Story（1943）1943年、東宝映画、

獅子文六原作、如月敏+志村敏夫脚色、青柳信雄監督作品。
参考　http://www.ne.jp/asahi/gensou/kan/eigahyou32/hyourokuyumemonogatari.html

エノケン主役なので敬遠していたが　高峰秀子が出ているので観始めたら

これがまじめな映画　これも戦中の精神修養　戦意高揚のためとはわかるが

エノケンが母をよろこばせるために孤軍奮闘　それを見守る高峰秀子

残念ながら尺が半分　いいところで終わってしまった