朝

【朝】　大阪ヒロ

汚しあうたびに　心はマヒして

マネキン人形のような冷たい足　人形の身体が絡みついてくる
押し殺したはずのその声は　パープルカラーの夜に引き裂かれる

見つけられないまんまで　すばらしいはずの明日も
ただのツノが　その触覚が　むき出しになって暴れている

汚しあうたびに　心はマヒして
中途半端な演技のまま
どんな風に君と向き合えばいいんだろう
こんなに心も身体も　重ねたあとで

マネキン人形のようなヌケガラは　人形の心を支配されたヌケガラ
余韻を残したその夜を　目覚まし時計が朝に呼び戻した

見つけられないトリデで　すばらしいはずの未来も
ただツノが　その触覚が　研ぎ澄まされて壊れていく

忘れようとするたびに　身体は欲しがって
ねじくれたエロスの果て
どんな風に君を愛してけばいいんだろう
こんなに心も身体も　求めたあとで

抑圧の方程式　確実にドロ沼
「わたしもうキレイじゃいられないわ」
　　出口も奪われて

汚しあうたびに　心をマヒして　
中途半端な演技のまま
どんな風に君と向き合えばいいんだろう
こんなに心も身体も　重ねたあとで