乗ってたバイクがホンダだったから、「車もホンダ」と思ってた。
知り合いの修理屋にホンダZのGTがあったからそれを買おうと思ったが、ふと見るとシビックRSがあった。
免許を取ったのが昭和57年。世は排ガス規制で車が恐ろしくのろかった時代。
規制前の昭和50年以前車が人気だった。知人のシビックGLがかなり元気だった。
RSならもっと元気なはず。「それ売ってくれと」言って買った。19万円なり。
走行は9万キロオーバー。ぶっついてバンパー取付位置から歪んでいたし、変に塗装が飛んでいたり、前のオーナーがメッキ部分を艶消し黒で塗ってあったり、サスも抜けてガツンガツンと突き上げも酷かった。でも「RS」の名に全てが我慢できた。
なにしろ軽い車。700キロくらい。76馬力のかなり元気なエンジンと相まって発進時はフロントタイヤが簡単にホイルスピンした。
修理屋の好意で、同じところにあったGLの廃車の部品を貰えることになった。
学生だったから学業そっちのけでサスやバンパーなど交換した。
中学時代の同級生の女の子（向こうは高校は女子高だったので）を載せてドライブに行ったり、先輩の走り屋集団と走りに行った（いつもビリ。勢いあまってスピンして側溝に落ちた）。
崇拝するハコスカGT-Rの黒沢元治がシビックレースをやっていて書いた「FF車秘密のドライビングテクニック」を買って走りにいそしんでいた。
本に載っていた「タックイン」というテクを試した。
つゆ時期の雨降る田舎道で「ターックイン！」とか言ってもんどりうって田植えしたての田んぼに飛び込み、酒二升持って百姓家に謝りに行ったこともあった。
時を経て、シビックは大きく重く、高くなった。
「あの軽くて元気で楽しいシビックがこんなになっちまったんだ・・・」
そうがっかりする人は自分だけではないと思う。
Hondaのシビック×「エヴァ」特設サイト、コラボ動画など順次公開
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=86&from=diary&id=6019005
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