「なんだよっ!このクソ車はよっ!」
戦後、放出された軍用トラックを民間用に改造して売ることから始め、トラクターやエアコンの製造販売で財を成したフェルッチオ・ランボルギーニは叫んだ。
彼は、晴れてあこがれのフェラーリを購入したが、これがとんでもない車だった。
うるさい。乗り心地が悪い。ハンドルが重い。雨が漏る。暑い・・・
あまりにクソ車の為、フェラーリに文句を言いに出かけた。しかし・・・
社長のエンツォ・フェラーリは知らん顔。
実はフェラーリの市販車は元はレーシングカー。フェラーリは前年のレースカーに、公道走行用に必要な改造して販売していた。
しかしいくら公道用に改造しても、レーシングカーはレーシングカー。
快適性など皆無だった。それは当たり前の事だった。
エンツォも「あんなポンコツに高い金出して、バカなやつがいるもんだ」と嘲笑していたくらいだった。
だからフェルッチオのように文句を言いに来る奴はいくらでもいた。
「またか・・・」
エンツォは苦笑、フェルッチオを門前払いした。
フェルッチオは激怒したが・・・こうも考えた。
「こんなクソ車がこんな高い値段で売れるなら、一丁俺も車屋をやってみるか!」
持ち前のチャレンジ精神が頭をもたげた。自動車メーカーを志した。
フェラーリを反面教師とし「高品質で快適で高性能な」なGTを目指した。
レーシングカーのフェラーリとGTのランボルギーニ。
両者はライバルのように言われているが、実はまったく違う性格の車なのだ。
「ランボルギーニ、「ウラカンEVO」に「Alexa」搭載へ 音声で空調・照明など操作OKに
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=5930371
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