mixiユーザー(id:66295356)

2019年09月23日05:42

611 view

『サプリメントに要注意!!』

健康食品やサプリメントは、疾病の予防や治療の効果を期待して用いるものではありません。健康への効用をしめす表現が認められているのも、通称「トクホ」といわれる「特定保健食品」(表示には消費庁への届け出と許可が必要)と、「機能性表示食品」(表示は消費庁への届け出のみ)などの一部の食品に限られています。
テレビや雑誌、インターネット等で個人の使用体験談など、疾病の予防や治療に効果があるかのように大々的に行われる誇大広告に問題があります。
医薬品と違い、成分の含有量や品質に規制や基準はなく、中には無承認無許可の医薬品成分が含まれた製品や、アレルギーや肝障害をおこす成分が含まれた製品もあり健康被害も報告されています。

現在、サプリメントは大よそ3人に2人が使用しています。医療現場では以前、慢性疾患や難病の患者が利用する健康食品が問題になっていました。
1995年に規制緩和で、サプリメントが販売され、テレビやインターネットなどで情報が消費者の誤解を生んで、医療従事者さえサプリメントの「有用性」情報に振り回されています。

食欲抑制剤や甲状腺ホルモンといった危険な薬剤が混入したダイエット食品なども輸入されています。その他にも、肝障害を引き起こしたサプリメントは後を絶ちません。アガリクス製品の安全性を検証するために国立医薬品 食品衛生研究所がおこなった試験では、発がん性が指摘される商品も見つかっています。

●58歳女性。痩身目的で「雪茶」を購入し、飲用1ヶ月半後、下痢症状が出て2週間で落ち着いたが、全身倦怠感、腹部膨満感、悪心・嘔吐。体が黒っぽくなっていることにも気がつく。近医を受診したが良くならず、約1ヶ月経過した後、検査値はGOT:754、GPT:1690、 T―Bil:7.98と高く入院。
患者家族が、厚生労働省のホームページに「雪茶による肝機能障害」が掲載されているのを見つけ、これによる肝機能障害を疑い、安静のみでの療養。徐々に肝機能は軽快、3週間後には GOT:106、GPT:282、T―Bil:1.97となり退院。

●60代女性。友人に、CoQ10をすすめられた。服用を始めて2〜3ヶ月頃より咳が出はじめたが、風邪か花粉症だろうと様子をみていた。良くならないので受診したら軽い肺炎といわれた。
 クラビット錠を8日間服用後、クラリス錠を15日間服用しても改善せず、CoQ10の副作用を疑い、服用を中止。プレドニンによる治療を53日間行い、完治。

●70代女性、C型肝炎、便秘、高血圧症、逆流性食道炎にて、アムロジピン、オメラップ、マグミット、サプリメントとしてローヤルゼリー(10年以上)服用中。関節痛で、植物由来のグルコサミン「HAC」服用を開始。3週間後、整形外科を受診し、ロキソニンテープを処方され、疼痛管理をしていました。
 服用開始2ヶ月後の血液検査でGOT/GPT:70/102、AL−P:967、γGTP:330、肝機能障害の疑いありと指摘されました。3日後の検査では、GOT/GPT:76/79、AL−P:1124、γGTP:408。エコー施行しましたが、肝腫大などの異常所見なし。ロキソニンテープによる 副作用の可能性も検討し、同剤を中止。その1週間後、「急激なガクンとした疲れ」を訴えたため、両サプリメントを中止。中止4ヶ月後 GOT/GPT:20/16、AL−P:309、γGTP:33に回復。

グルコサミン摂取による、血糖値、血圧、 血中コレステロールの上昇などが懸念されます。糖尿病、脂質異常症、高血圧のリスクのある患者が服用する場合は、注意が必要です。

●70代女性。健康維持のためDHA、ブルーベリーエキス服用開始。約1ヶ月後に嘔気、嘔吐、めまい、倦怠感出る。メイロン注、エリーテン注にてやや改善。5日後には、白っぽい便、茶褐色尿あり、腹痛はないが食欲不振が続くため入院(GOT:298、GPT:1736)。眼球黄染はあるが、CT・MRIにて胆管の閉塞は認められず、DHA、ブルーベリーエキスの服用を中止。ソルデム3A、ネオファゲン注、サブビタン開始。入院1ヶ月後、肝生検にてアレルギー性機序による急性肝障害の発生と考えられた(中止1ヶ月後GOT:50、GPT:32)。

販売元に集約された過去5年間の肝機能障害の報告では、DHA19件、ブルーベリーエキス30件。いずれも軽度で併用薬があるため因果関係は不明です。

急性肝炎のほとんどはウイルス性ですが、一部は、アルコール・医薬品・健康食品で生じています。グルコサミン、雪茶などの健康食品やナイシトールなどの漢方薬でも肝障害が報告されています。症状は風邪症状に似ていますが、ビリルビン値が上昇し、眼の黄染・褐色尿・倦怠感などが生じます。
肝障害など、時には重篤なものも発現する可能性があると啓発する必要があります。

健康な身体をつくるには自然な食材で補う事が大切です。

『サプリメントを考える』
http://www.gaiki.net/lib/2005/05127spl0.html
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する