mixiユーザー(id:66133414)

2020年05月29日17:35

64 view

信念。

コロナ登山自粛について、著名なクライマーである小山田大さんが、「何よりも僕はプロである前にクライマーであり、クライマーとは身体が動く限りは岩場に通い、岩を登り続けるのだという信念を持っている。仮に戦争が起こったとして、非国民と言われようが、僕は登る事は止めないつもりだ。」と書いているのを読んで、少し考え込んだ。

正直私もこの二か月間そこそこ登ってきた。剣も行ったし穂高も行った、もちろん登山届も、あるいは富山県の許可も得て、である。天候で断念したことこそあれ、コロナで断念したことは、ぶっちゃけ、ない。

が、そこに信念、というものはない。駆り立てられるがままに登ったまでだ。おそらく私も、非国民と言われても登るだろう。が、それは、辞めないつもり、というよりも、辞められないから登るのである。やめられるんならとっくに辞めてる。

が、小山田さんは、登ることが仕事である。私が仕事にある種の信念を持っているように、彼もまた仕事に信念を持っているのであろう。そう思うと、駆り立てられるがままに登れるというのは、我々素人登山者の特権なのかもしれない。

もっとも、私は何らかの信念があって弁護士になったわけでは全くない。私ほど無節操に行き当たりばったりに弁護士になったやつも他にいなかろう。
だが、登録したときに、ともかくなってしまった以上はまじめにやろう。いい弁護士になろう、と思ったし、良い弁護士とはなんだろうと、ずっと探してきた。それは今でも探している。そして、そう思って仕事をするうちに、信念らしきものもそこそこでてきた。信念なんてそれくらいでいい。信念ありきで弁護士になんてなってたら、とっくに絶望して辞めている。ま、このコロナ禍いい加減絶望したんで、そろそろ、辞めようかとも、思っているが。
2 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する