人間には運不運が確かにある
自分が身をもっての体験は
数秒の差は人生を大きく変える出来事
いま考えるだけでも
ゾッとする瞬間を体験して
その��
6年前…私は京都の閑静な1軒屋に住んでいた
このあたり高級住宅地域であり
有名私立の学校は目の前に
此所に居を構えたのは
敷地内に駐車スペースがあったからである
京都…特に市内は
駐車場を借りるにしてもそう簡単ではない
朝は6時から夜10時まで
私のような水産
それも市場が主戦の仕事をしている者にとって
朝駐車場のシャッターが6時なんて…
とても仕事に間に合わない
24時間なんて場所があっても
外車は預かってくれない
自転車がサイコーなんて言いながら
衝動とバカ差加減から購入した車が
これまたバカデカイジャガー
そんなわけで求めた住宅は
敷地内に駐車スペースがあり
おまけに我が家だから
24時間365日出し入れ自由
恐い〜出来事は春もうらら
お昼前…
お休みの日は車のらないのだか
この日に限ってポッケに車の鍵があってので
車に乗りエンジン始動
片側2:車線
向こう側も2車線
真ん中に植え込みがあり
先ず右車線を確認…向かってくる車輌ナシ
植え込みの間(右折出来るように車2台分のスペースあり)
植え込みの向こうの車線側赤信号を確認
私は植え込みの切れ間を越えて右折
私のクルマが植え込みを少し越えた所で
目を疑う…信じられない光景
あ…俺…死んだな…
正直
時間にして0・5秒か1秒も無かったと思う
何を血迷ったか
左車線を信号無視した4WDが
猛スピードで私に迫りくる
その時…ハッキリ
おれを殺す人間の顔を見てやれって
4WDの運転席を見た…しっかり見た
確かに相手は青ざめ思いキリ
ハンドルを左にキリ
僕も反射的に右にハンドルを切った
多分お互いのクルマの間隔は5センチも無かったと思う
ワナワナと力が抜けた
相手の4WDのドライバー
左に車を止め放心状態
時間少し経てば
僕の思考もゆるりと戻る
車から降りて文句のひとつもと…思って近寄ると
相手のドライバー言葉も出ない
口を開けたまま頭だけペコペコ
降りてこんかい〜…って言いたいが
此所にはご近所さんも
近所では
おとなしいニイチャンで通ってるので
大声激昂は禁物
しかし腹の虫が治まらない
4WDの運転手
運転席のドアを開け転げるように
降りて平謝り
と…股関を見ればびしょびしょ
トイレに行きたくて無理な運転…信号無視
テメーの小便で俺は殺されかけたと思うと
なんか可笑しくなってきて
もう…いいよ…って
僕…命1個拾いました
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