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2020年05月16日14:38

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暑いときは華氏、寒いときは摂氏を使ってた新聞を思い出した

■コロナ疑い検温したら「95度」の表示 でも体温計は正常だったという恐怖
(しらべぇ - 05月15日 07:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=6082533



27度の「ぬるま湯」にすらならない水ごときでなんとかなる、という話がやたらと懐かしいですねえ。
ガンだって心臓にできない理屈は、40度以上では死滅するからなんだよな。

https://note.com/kirik/n/n403513592417
「コロナウイルスは27度のお湯を飲むと防げる」とメッセ回ってきたので「ガセネタじゃね?」と返したら起きた話

いやあ、いっているやつにあったら、オマエ前にこんなこと言ってたよな?って蒸し返してやると、逆ギレしそうですね。図に乗っているやつをいい気にさせておいて、梯子を外して後から再起不能になるまでボッコボコにするほうが、性に合ってるので。

「元看護士の私から言わせてもらえばウイルスは熱に弱いのです。そうゆうことわちゃんと勉強してから書いてきてください」
「身の回りにも、身体を暖めて病気を治した人はたくさんいます。病院に気軽にかかれないご家庭が自衛するのにお湯を飲んだり部屋を暖めることも山本さんは否定されるんですか」
「母に聞きましたが、『汗をかいたら熱が下がる』と言っており、体や部屋を暖めることはコロナウイルスも殺菌できるはずです。いい加減なことを書かないでください」

・・・・・・・・・・・・・・・

さて、華氏の話ですが、昔は新聞でも華氏が採用されていたことがあります。レイ・ブラッドベリの『華氏451度』が有名ですが、あの華氏です。

1926(大正15)年8月2日の朝日新聞に、前日の正午の東京の気温が載っていますが、実は40年以来の酷暑という触れ込みであるくらいに暑い日でした。97.5度です。もちろん、華氏で書いてありましたから、実際には36度ちょいです。
インドやデスバレー、オーストラリアなんかも50度を最近上回りますが、マジリスペクト、とかしないように。

明治以来、気象庁が統計を取る際には、摂氏を採用していましたが、民間で摂氏を標準にしたのは、戦後です。
当時の輸入品の温度計が華氏だらけだったから、そうなったかな?くらいのものみたいですが(「熱中症時代 戦前編」パオロ・マッツァリーノ『「昔はよかった」病』新潮社、2015、p160)。

それから、記事面では華氏のクセに天気予報面では摂氏を使ってみたり、統一感のない新聞がありつつも、長年のこびりついた慣習(4月だ9月だ、でムダな抵抗をしているあの団体もこの傾向あるでしょ)で結局やめる起因になったのは、1931(昭和6)年8月13日の読売新聞で、読者から「どっちかにしろ」と来たもんですから、「暑いときは華氏、寒いときは摂氏」を使ってたというインチキくせえ池上の番組マジックのようなことを認めてしまい、摂氏に統一することになりました。

昭和に入ってから、摂氏にする?みたいな空気感はありましたが、慣習はキツいですねえ。
今回の写真は、ファーレンハイトのFがついてましたが、昔はついてませんからね。マジリスペクト、とかしちゃうやつ、結構いそうでやだなあ、とか思っちゃったんですが。


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