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2019年12月08日17:09

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〜徒然。






【 鋼 】


寒い。体の芯から冷えている。
大概この歳になると、更年期で暑がる人が多くなるはずなのに
寒い。


親戚が入院していると知らせを受けたので、長男と昼食をとった後に見舞いに行く予定をたてた。こっちは少し雪が積もっているので、スノトレを履いて行くことにした。冬用のスニーカー。
車で出掛け昼食を終え、さて病院に行こうか という時に 私は重大なミスに気付いた。

履いている靴が自分のものではない…。
いや、そういえばなんか変だった。履き心地がパッカパッカパッカパッカしてて、大きい…なんなら2僂らい大きい…。待て待て、だって昨日もこの靴履いて買い出しに行った。…大きい、おかしい、大きい。いやだってこれは私のスノトレだ、3年ぐらい前に買って履き慣れた白の…白…(°_°) なんで私 黒のスノトレ履いてんだ?

… 次男の靴だった。靴は大体アパートに持って行った筈なのに、もう好みでなくなったのか下駄箱に置き去りにされていたのか…。
「どうしよう。」間違えてブカブカの男物の靴を履いて来たなんて恥ずかしくて長男には言えない。でも、このままで見舞いには行けない。意を決して平静を装い息子に言った。
「しまむらに寄って。」

靴屋に行けば(なんで今靴屋に行くんだろ…お母さんの靴?…)と視線が私の履いている次男の靴に向かうかもしれない。それだけは避けたい。靴屋の買い物客もやはり他人の靴に注目するかもしれない。ダメだ…そうだ、しまむらだ!
錆び始めた頭をフル回転し、策を練り、さりげなく しまむらに入り1,780円の黒いブーツを買い、何事も無かったように すんっと店を出た。



心は中々歳をとらない。なんなら幼稚でさえある。
しかし、身体や脳は着実に老いていく。残りの命の目盛りが減っていくのは自分が一番解っている。(こんな筈じゃなかった)例えそんないまであっても、過去を取り戻す事は不可能だ。
引き算へばりついて離れない地続きのいまを歩いてるんだ引き算

歌の歌詞にもあるように過去も今も未来もずっと繋がる一本の道でしかない。やり直す事は出来ても、それを無かったことには出来ない。(あの時こうしていれば良かった)と悔やんでもタイムマシンで戻る事も出来ない。一瞬で状況を変えられるゲームとは違う。


生きていく日常で、嘘や見栄や虚勢を張って一生懸命立派なハリボテの人形を作ったのに、突然強風が吹いて一瞬で剥がれ落ちてしまう事がある。
まるはだかになってしまっても中に細くても頑丈な一本の針金が通っていれば、また一枚ずつ肉付けして大きな人形を作れば良いと思う。
心が折れてしまっても、守るべきものがひとつあればきっと進むことが出来るはずで…。
作り直す人形は 出来ることなら本物の、 高価でなくても 頑丈な素材で作りたい。





♾ 空 豆 ♾

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