企業間の競争、男の友情、
そしてカーレース映画に欠かせない
疾走溢れる映像世界。
どれも当てはまるんだけど、僕は
この映画、無我になれる幸せを描いたものだと
思いました。
エンジンが7000回転を超え、スピードが320キロ
に達すると、マシンは軽くなり、視界が広がる。
オープニングとエンディングで語られるこのナレーション
がとても印象的でした。
レーサーにしか見えない世界。無我という言葉に置き換えても
いいかもしれない。
僕も昔バンドをやってたとき、一度だけ頭の中が無になり
ステージでトリップしたことがあった。
あの気持ちよさは今でも忘れられない。
もしかするとあのときの瞬間が体験したくて
僕は書くことをやめないのかも。
僕の話の延長で出すのはおこがましいけど、
談志師匠がある日テレビで、
「落語の登場人物が降りてきて勝手に喋っていた」と高座のことを話してた。
これは例えようがないほど気持ちいいだろうね。
そんな世界に僕もいきたいなぁ。
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