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2021年07月28日21:22

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水谷隼選手とスピードグルー

東京オリンピックの卓球混合ダブルスで水谷隼選手と伊藤美誠選手の金メダルの記事を読んで水谷選手が長く禁止されているラバーの補助剤、いわゆるスピードグルーの使用を訴えてきたことを知り学生時代中学、高校と卓球をやっていた自分を思い出した。卓球を本格的にやったことのない人には補助剤とかグルーと言っても分からないと思うので説明するとラケットにラバーを貼り付ける際にラバー専用の接着剤を使うのだが10年ほど前には普通の接着剤とは別にスピードグルー(ブースターと呼ぶ人もいたみたい)と呼ばれるラバーの反発力を増強させる特殊な接着剤があった。普通のラバー用接着剤の場合は一度新しいラバーを貼ったらラバーの性能が低下して張り替えるまでずっとそのままなのだがスピードグルーを使用する場合は練習や試合をする度にラバーを剥がしてグルーをラバーのスポンジ面に塗ってやるのだがグルーが塗られたスポンジは膨張した状態になりこの状態でボールを打つとボールの弾みがかなり強くなるらしい。因みに自分は学生時代お金がなかったのもあり普通の接着剤しか買えなかったので実際に使用したことがないのであくまでネットで調べた話になるがその差は凄かったそうな。←物によっては打球音がカキーン!と鳴るらしい。小学生の頃に遊びで卓球をやっていて中学に上がり卓球部に入部して本格的にやるようになった時先輩たちが試合の度にラケットからラバーをバリッと剥がしてラバーの裏面やラケットに缶に入った液体のようなものを刷毛で塗っているのを見て当時は何をやっているのか分からなかった。確か当時の卓球用品のカタログにも商品欄に説明が載ってなかった気がする。メーカーによって様々な名前がつけられていて国内メーカーで最も有名なバタフライ社だとフェアーチャックとかスーパーロングチャック。TSP(ヤマト卓球)だとノリコなんて名前でニッタク(日本卓球)だとJ.Oフラッシュグルーという名前だった。(J.Oとはスウェーデンの選手J.Oワルドナーのこと)自分が高校を卒業して社会人になった翌年の2008年にスピードグルーの成分に有機溶剤いわゆるシンナー的な物が含まれ人体に有害という理由で使用が禁止されたそうだが卓球から離れていた当時の自分はこのことを知らずわかるのはずっと後だった。その後代用品として有機溶剤を含まない補助剤なる物が登場したそうだが後に禁止になったにも関わらず中国やヨーロッパ圏の選手が使用していることについて水谷選手は卓球界に訴え続けていた。今回のオリンピックの試合で水谷選手は補助剤を使わない素のまんまのラケットで挑み金メダルを獲得したがこれで彼の訴えが卓球界に届くといいなと思った。
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