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2006年06月18日14:21

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越後妻有芸術三年祭&松代蝋燭夜

昨日は、6/16付の日記に書きました「キャンドルナイト at 松代」をきっかけに燃え上がった旅心を埋めに、急遽新潟県十日町市松代に行ってまいりました。


あ、今日は写真が滅茶苦茶多いよ。文章もやたら長いよ。


行きは節約のため高速バス。池袋駅から新潟行きのバスに乗って約3時間、六日町I.C.で降ります。いきなり目の前にそびえ立つ高い建物は「雪国まいたけ」の本社。田園風景、高くても3階建て(横に広いけど)くらいしかない景色の中に、異様な存在感です。たまたま最近「雪国もやし」の案件も扱っていただけに、思わず表敬訪問でもしようかと思っちゃいました(迷惑)。

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雪国まいたけ本社


20分ほど歩いて六日町駅。ここからほくほく線(北越急行)に乗ってまつだい駅へ向かいます。上の左写真は、十日町駅で特急に追い抜かれるとこ。こういうの撮るとてっちゃんと言われ(略。……えぇと1年と8ヶ月ぶりの松代です。まずはシンボル的な「農舞台」へ行って、ちょっと遅い昼食をいただきます。


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農の御膳 1400円

地産地消、というワケではないですが、地元の山菜を中心とした料理の数々です。一昨年も賞味しましたが、こういう施設にしては意外なくらい美味しいです。ちょっと、値は張りますがね。一昨年のラリーでここを借り切ったとき打ち合わせた好みのお姉さんもまだ働いてました(何)。ラリーイベントのことはあまり覚えて無いようでしたが……。


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農舞台には、「教室」と呼ばれる、壁も床も椅子も机も全て黒板になっている部屋があります。壁に再訪の記しを刻んできました。すぐ消されると思うけど。つか、なんかアレな族な人みたいね。


この農舞台の、吹き抜けになっている一階で「松代キャンドルナイト」が開かれるようですが、まだ準備途中のようで、まずは久しぶりの、「越後妻有アートトリエンナーレ」作品を見に、農舞台から、その奥にある松代の山を回ることにします。


十日町市、南魚沼市、津南町と、広大なエリアに点在するトリエンナーレの作品ですが、一昨年のラリーイベントの時は、ほとんどこの松代エリアにあるものから問題を作り、チェックポイントにしました。逆にいうと、他のエリアをほとんど知らないのですが、まぁこの日はリスペクト一昨年、その時見られなかったものも含めて山歩きです。


以下、その内いくつかを写真とともにご紹介。まぁ、アートなんてものは、個々人が見た後の心に何か広がるものがあるかどうかが問題で、小生の好みなど他人様からはどーでも良いこととは思いますが、何かの参考までに。


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『棚田』
農舞台のテラスから眺める、最も好きな作品のひとつ。詩の書かれている部分を透かして川向うの棚田を見ると、詩と合った人形(ひとがた)が点在している、という演出です。けして上手い詩ではないんですが、なんか、土着の心がこもっているんですわ。


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で、棚田側から農舞台を望んだところ。ホント、のどかな風景の中に突如現るアートな感じで、一歩間違えれば失笑かもです。


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『母なる自然のための社』
ここからの眺めは良いです。手前の石部分が子宮、板が立っている部分が産道を表してるんじゃないかな、と、メタファーの分かりやすい作品。


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『フィヒテ(唐檜)』
最も好きな作品のひとつ。林の中に本棚と椅子があって、本を読むことができるのです! ここは手入れが行き届いています。


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赤い、ゲーム「かまいたちの夜」の人型みたいなのが点在していますが……

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『かかしプロジェクト』
この土地に実在の人をモチーフにしているそうです。


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『希望という種子(シュジ)』
4つの石版のひとつ。宮沢賢治「アメニモマケズ」が英訳して書かれていますが、放置されて読めなくなっています……好きな作品のひとつですが、それは宮沢賢治が好きだからかも。


さて。


一昨年、大学の出自ゼミのラリーイベントで、下見と本番とで何度か来たこの土地。実は本番の日の一週間後が、あの新潟中越地震でした。イベントに被らなかったことに安堵するとともに、お世話になった地元の人々の安否が気になりました。そしてその地震は、作品群にも少なからず影響を与えているようで……

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『遊歩道整備計画』
おそらく地震の影響と思われる、板の遊歩道の破損やゆがみが非常に多かったり。

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『棚守る竜神の御座』
今年の第三回に向けて修復をしていたり。

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(作品名不明)
ここ、一昨年は↓な感じだったんです。

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埋められてる……


そんなこんなで、郷愁と新しい発見と変わっていくものとを見ながら3時間も山中をブラブラ歩いて、農舞台に戻ってまいりました。会場は、70人弱くらいの人たちが、イベントサイトに書かれたあれやこれやをしたり、ビールを飲んだり、カレーを食べたりしています。


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会場。この上が農舞台。

しかし今度は逆に時間が遅すぎたか、小イベントはそれぞれ始まっているわ、キャンドル作りは終わりかけているわで、どうにも入り込む余地がない空気。まぁもともと独りだと引っ込み思案になるせいもあるのですが、なんか、ちょっと交わりづらいなぁと感じてしまい、キャンドルナイトだけ見学しようと、始まる時間を聞いて一回辞すことにします。

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キャンドル作り。飲み物のパックの中にキャンドルがあります。


ちなみに小イベントのひとつ、『ジャンベ ワークショップ』の解説「ジャンベは西アフリカの太鼓。このリズムにハマったら抜けだせない?ジャンベ持っていて、もっとうまくなりたい人集まって!」というのを読んで「持ってる人なんかいるのかよっ!」と突っ込んでたのですが、

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いっぱいイターーー!


……無料レンタルのようですw


トリエンナーレのパンフレットに乗っていた日帰り温泉で、山歩きの汗を流そうと、一回十日町まで戻って「越後妻有交流感キナーレ」へ。中庭に広く正方形の池、コンクリート打ちっぱなしの初期モダン建築風の外観、と、施設利用者にも土地にもあっていない施設ですが、ともあれちょっと休憩。


夜もとっぷり暮れたころにふたたびまつだい、農舞台へ。いやー、キャンドルナイト、キャンドルの明かりだけですごすのk……


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あれ、農舞台(会場の二階部分)が明るいよ?(キャンドルの向こうの明かりが、漏れている二階の明かり……)


会場となった一回はキャンドルの明かりだけなのですが、二階が煌々と明かりがついていて、いわゆる「キャンドルナイト」で想像するものとは、ちょっとばかし趣きが違うようです。でもまぁ、これはこれ、お祭りというか、イベントとしてはこれでいいのかもしれません。


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キャンドルの向こうで振り回されている「ポイ」

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キャンドルアップ。かなりキレイ。

↑ちなみに、キャンドル写真はどれもシャッタースピード1秒&三脚なし(手持ち)なんで、手振れのひどさはご勘弁。


まぁ、小規模ながら立ち並ぶキャンドルはやはりキレイですし、その中に響くジャンベの響きはとても幻惑的でした。なんか、イベントのほうは「参加」というより「見学」になってしまいましたが、山中のアート見学も含めて、久しぶりの(といってもひと月半ぶりくらいか?)旅は、なかなかに満足いくものでした。


帰りの新幹線は爆睡。



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一年前の日記
●深酒ウィーク
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=22100240&owner_id=65677
グルメネタ。新宿高層ビル群でお気に入りのお店でごわす。
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