見ているだけで気持ちが澄みわたる夜空だった

冴え冴えと、冷えた空気にくっきりした輪郭で浮かぶ月。

それはそれは美しく。

夜空に輝く「コールドムーン」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5899842



その美しく燦然と輝くコールドムーンに照されて寒風吹き荒ぶ中を自宅に辿り着いたわけだが道中の顔が悲惨で、凍る大気に眼の粘膜が反乱を起こして溢れる涙がだらだらと垂れ流れ、冷えた大気に動乱する呼吸器は痛みを伴い洟がだらだらとマフラー代わりのネックウォーマーをマスクにしていたもんだからネックウォーマーがネチョ…っとし…。

仕方なくチャリを停めて小規模スーパーに飛び込み

「は…、はごティッシュ何処ですﾞかﾞぁ〜、あﾞ、あﾞ、アﾞレﾞルﾞギーがぁﾞ〜ヽ(´Д｀;≡;´Д｀)丿」

と、レジで会計を済ませるなりその場でバリバリとパッケージを開いて洟をかみ溢れる涙を拭っていた。

店員さんは親切で、帰り際には

「お大事にしてくださいね」

と０円スマイルで、涙と洟で見苦しくグチャグチャになった私の気持ちを引き立ててくれた。



大田区の、何もかも全てが嫌いな訳じゃない。

ただ、辛いときには耐え難く辛いのだ。

しかし心洗われる月夜だった。