mixiユーザー(id:6559901)

2020年01月17日23:19

53 view

震災

言うても、まだ兵庫県で「震災の時」って言うと、「え?阪神淡路の時?東日本大震災の時?」ってなる。

オレは当時高校1年生。朝寝てたらベッドが滑る感じでユッサユッサして起きた。なんやったんや?って思いながらまた寝た。起きて朝ごはん食べて今朝ごっつい揺れたって話しをしたけど兄ちゃんは気づかず寝てたみたい。

朝はいつもラジオで、おはようパーソナリティ道上洋三を流しながら支度。ラジオは地震の事一色ではなかったと思うんだけれど、道上洋三が今日は仕事に行くなって言ってて、オカンはこの人いつも大袈裟なんやって言ってた。

朝の身支度を終え、自転車に乗ったら、自転車が壊れてた。これは地震は関係なく、前日に壊れてしまってたんだけれども、忘れてて、姉ちゃんが出社するついでに高校まで車で送ってくれた。

通ってた高校はホームルーム無しで8:10分だったか15分だったかにいきなり1時間目が始まる。教室にいる同級生は半分以下。先生も来ない。30分くらい意味不明だった。

なんとなく授業が無くてラッキーと思いながら、何なんだろう?と思ってた。9:00ころだったかに担任かどうか忘れたけれど、先生が来て今日は休校ですって言って、まだ意味不明だった。どうやら地震で電車が止まってしまって生徒が来られないらしいとその時初めて知った。

もう帰っていいよって言われたけど、自転車が無いから帰れない。帰りは普通に授業が終わって部活が終わってから迎えに来てもらう予定だったので、誰に迎えに来てもらうよって困った。運が良ければおじいちゃんが田んぼに行かずに家にいるだろうけど、おじいちゃんは病気の手術で喉に穴が開いていて、アーウーみたいにしか喋れないので、基本的に電話には出ない。おじいちゃん出てくれ!と思いながら、学校の事務室前の公衆電話からしつこく家に電話を掛けた。そうしたら、おじいちゃんが出てくれて、休校になったから迎えに来てってお願いして迎えに来てもらえた。

おじいちゃんは喋るとアーウーとなるけれど、喉の穴を抑えて喋れば言葉に近い言葉は出せた。慣れてない人だとアーウーと言ってるようにしか聞こえないし、オレもスラスラおじいちゃんが言ってることを聞きとれたわけじゃないけれど、帰りの車の中で、神戸は空襲されたみたいだとか、ゴジラが上陸したみたいだとか言っていた。テレビでその映像を見てたから、しつこい電話が緊急事態かもと出てくれたわけだ。

ちなみにおばあちゃんはおじいちゃんのアーウーを普通に聞き取って会話してたから凄いなと思う。

家に帰ってテレビを見ると長田区が焼けて偉いことになっていた。色んな映像を見て、なるほどゴジラか空襲だと思った。

でも学校は次の日からは通常営業。直したチャリンコで行った。よく見たら学校のガラスに所々ヒビが入ってた。

自分の住んでるところには直接的に大きな被害はなかったけれど、今でも出身は神戸だったという人に出会う。何で神戸館やねん、どこが神戸やねんという店もあるけれど、元々神戸で店をやってて、移転してきてシンボルだったグランドピアノの壊れた部分をクリアパーツで修繕して置いてる店だったりする。

高校2年生の時の夏休みに部活で和歌山に合宿に行った。地獄のような合宿。和歌山の先生は陽気な人だったけれど、神妙な顔で震災で大変な時に来てくれてるんだから手を抜くな!と教え子に言ってたけど、オレの高校の周囲は大した被害出てなかったんで、はあ?手を抜けよボケ!って思ってしまった。
5 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する