mixiユーザー(id:65517701)

2020年10月28日14:38

18 view

人は自分の見たいと欲するものしか見ない

ネット情報は
様々な意見や事象を
観ることが出来るから、
立体的に物事を
判断するのに都合が良い。
とマイケル=サンデルさん
の出ていた番組で、
来場者が言っていたのだが、
僕もその言葉には賛成だ。

ただし
「それはネットだから
 出来ること」
じゃないんだよね。
ネットが出来上がる以前、
人は本や自分の目で
見聞することで、
物事を立体的に見ようと
努力する人達はいたわけだ。

ネットはそれを
より簡便にし、
より多くの人に
そのチャンスを与えてくれた。
という功績があるとは思う。

でもね、
結局、同じなんだよね。
立体的に見ようと
する人の努力は、
表面しか見ようとしない人に
駆逐されてしまう。

歴史はそんな哀れな人達の
物語で一杯だ。

ジュリアスシーザーが言った、
「人は自分の見たいと
 欲するものしか見ない」
という言葉は、
2000年すぎた今でも有効だ。

それは丁度、
幼児が太陽を書くときに、
「赤」を使うのに似ている。
本来、肉眼で見える太陽は、
白いのに、 その事実よりも、
火は赤いという
自分の信じる概念で
色を選ぶから、
紙面には嘘の太陽が
描かれることになる。
嘘の太陽なのだが、
書いた本人には、
それが真実なのだ。

小学生のとき、
学校の近くの山に登って、
山から見える町を
写生するという
授業があった。

多くの生徒は、
山の麓に並ぶ家を、
実際に見えてるようには
書かないで、
上から見ているのだから、
屋根は全部見える。
家は平らな地面に
あるのだから、
下は真っすぐでないと
おかしい。
という、自分の
フィルターで見て描くので、
結果、上に揚げた
画像のような家が
紙面に描かれることになる。

その写生の授業時、
散歩中のおじさんが、
僕の絵を見て、
「絵描きになればいい」
と言ったそうだが、
そのおじさんは、
上の様な家を描く
子ばかりの中で、
見たままを
描いていた僕の絵に
注目してくれたのだろう。

だが僕の絵は、
地面に平行に
壁を描いてない
ことを理由に、
クラスメイト数人に
馬鹿にされた記憶しか
無いのが残念だが。

政治家、
イデオロギニスト、
そしてカルト。

自分は騙されない。
という思い込みが結局は、
見たいモノを
選択しているだけ
だということに、
なぜ気がつこうと
しないんだろうか?

でも、その方が
幸せな場合の方が、
多いのかもしれないのも、
また世間って
奴なんだけどねぇ。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する