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2020年10月21日14:08

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社畜・ブラック企業・辞めたい奴は何時でも辞めろ。替わりはいくらでもいる

僕が、とある
某広告代理店で
働いていた頃のお話。
まだ、広告制作が
手作業だったときの
ことなんよ。

この会社で働くことが
決まったとき、
それ以前に働いていた
会社の社長が、
とてもよくしてくれて
いたんで、
挨拶に行ったら、
「ああ、あの会社に
 したのか。
 あそこは
 大変でぇ・・・」
と言われたのだけど、
それは嘘では
なかったんだな。

その会社の仕事は
超スーパーウルトラハードで、
一週間、家に帰れない
なんてことも
ザラな会社だったのさ。
しかも、その一週間で
トータルの睡眠時間が、
7時間ないとかね。

全ての業務が
簡素化されてて、
しかしアナログなんで、
作業している人々は、
クリエイティブな
仕事を求めて、
この業界に足を
突っ込んだのに、
制作ではなく
製作な仕事に、
ストレスをためる人も
多かったんじゃ
ないかなと。

薄利多売主義なのは、
まあどこの広告代理店も
一緒なんだろけど、
「制作費をただにします」
が売りの営業って、
なんだかなぁ〜と・・・

長期の休みとか
もちろん取れないし、
薄給だったんで、
誰も、県外に
実家のある人は
帰ることもできない。

そんな状況だったんだな。

最初、僕はその会社に
入って直ぐは、
特殊部隊というか、
この会社は、
ほぼ99%スーパーなどの
量販店や小売店のチラシを
作るのがメイン
だったんだけど、
残りの1%、
ポスターや冊子や、
POPなどを作る部署に
配置になったわけだ。
そこは、チラシ部隊
ほどには忙しくなくて、
余裕のある
クリエイティブな
仕事もできたんで、
だから、チラシ部隊からは、
羨望というより、
「楽しやがって・・・」
目線で見られてたんだな。
まあ、実際、
チラシ部隊よりは
はるかに楽だったんだが、

それが、一年ぐらい
したあたりに、
助っ人で、一時的に
チラシ部隊を
手伝ってくれという
お達しがあって、
席までチラシ部隊に
異動になった。

僕の直属のリーダーは
ものすごくと嫌そうな
顔をしていたのを
覚えている。

思ったさ。
こりゃ、もう戻れないなと。

結局、もう一年いる間に
戻るどころか、
チラシ部隊で
部下までつけられ
ちゃったんだけど。

で、そのチラシ部隊に移って、
ようやく、社の若い衆とも
打ち解けることが
できたわけだが、
とにかく、仕事がきつい。
しゃれになってない。

若いからもってるけど、
30超える前に辞めないと、
体壊して死ぬと思ったね。
実際、この会社、
大卒や専門卒が入社しても、
だいたい2年で
辞めちゃうのだ。
室長をして、
「この会社は、
 新陳代謝で
 大きくなったんだ」
と言わしめるほど、
人の出入りの激しい
会社だったんだな。
だから、
「辞めたい奴は、
 辞めていい。
 変わりはいくらでも
 いる」という具合。
まあ、そりゃ
そうなんだろうけど、
その話、
分からなくもないけど、
若い社員を前に
それを言っちゃて
いいのかねと思った。
「辞めていいぞ!」
というのが
鼓舞のつもりだったか
どうかはわかんないけど、
反発しやすい若者に
それ言ったら、
「じゃぁ、辞めてやる」
と思っちゃう人は
必ず出るわけで、
案の定、5人くらい
辞めてった。
まあ、あの室長は
社長に向く不満を
そらせるために
わざと嫌われ役を
やってたんだと思うけど。

この室長さんその後も、
言わなくていいことを仰る。

その女性は、
まぁ、あんま可愛くは
なかったけど、
社内で、慕われる位置に
いたんだな。
たしかに物腰が柔らかいし、
優しいし、
冗談が通じるしで、
いい感じだったんだと思う。
その、みんなから
慕われてる彼女が、ある日、
大阪支社に転勤になった。
そりゃみんな寂しいなと
思ったさ。

でも実は大阪は
彼女の実家や、
彼の家が近かったんで、
彼女にとっては、
いいことだったらしい。
彼氏がいたってことは、
つまり、広島にいるあいだは
ずっと遠距離恋愛
だったわけだな。
LINEはおろか携帯さへ
まだ夢の夢だった
時代だもの、
広島でも連日、
残業泊り込みで、
あんまり連絡も
取れなかったろうし、
ましてや、
会いに行くとか、
会いにきてもらうとか、
そんなにできなかった
と思われる。
それは、
大阪に転勤になっても、
あんまり変わらなかった。

彼女が大阪に
転勤になって、
三ヶ月くらいたったある日、
仕事場に噂が広がった。
彼女が自殺したらしい・・・

みんなが動揺し、
真偽を知りたいと
思っているときに、
例の室長が、
彼女と同期の者を
呼び出した。

室長の話によると、
彼女は、
彼から別れを告げられ、
そのショックで
自分の住んでいた
アパートから、
飛び降り自殺をしたらしい。
即死だったということだ。
女性陣からは
すすり泣きの声が
聞こえてくる。

誰も声を出せないでいると、
室長が、追い討ちを
かけるように言う。
「今回の自殺について、
 会社はまったく関係ない」
みんなの顔が
怒りや信じられないという
表情に一気に変わったさ。
そりゃそうなんだろうよ。
会社には関係ないだろうよ。
仕事が忙しくて
なかなか逢えなくても、
それが理由で
彼が嫌になったんだとしても、
それは彼の気持ちの問題で、
会社は関係ないさ。
そんなこと、
みんな百も承知だよ。
でも、弔いの言葉や
感謝の言葉が出るなら
いざ知らず、
「関係ない」
ってのはないだろうと思う。
人が死んでるのに
人として言う言葉では
ないんじゃないのと、
たぶんみんな思った。

この言葉をきっかけに
また数人辞めた。

感情論でものを言っても
仕方ないんだろうけど、
人って、感情を持った
イキモノだもの。
それを無視して、
機械的な言葉を
発するってのでは、
やっぱり、人を育てるのは
難しいのじゃないか
と思うな。

と感じたできごとだった。

結局、その後も、
この会社の社員に対する
愛のなさを
幾度か観察して、
在籍二年目で、
俺も退職した。

ちなみに、この日記の
出来事は30年以上も
前のことで、
今現在のこの会社の
現状を表している
ものではないよん!
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