mixiユーザー(id:65517701)

2020年05月30日11:25

43 view

フィーリングカップル5対5

結婚する前年くらいの
ことだったので、
28か29歳の時だった思う。
実家の家族もいるし、
兄弟もいるし、
会社でも同僚や営業関係と
そんなに仲の悪い
状況じゃなかったし、
むしろ仲良かったし。
それなのに、
「寂しい」というか、
なんか、心の中に
「虚無」が広がってて、
どうにか埋め合わせ
られないモノか?
と悩んでんでいたわけだ。

さらにさかのぼること数年前、
親父の兄、
つまり僕から見ると
伯父に当たる人が、
実家に来られていた際、
もう会社は定年している
歳だったのだけど、
ボランティアで
養護老人ホームの高齢者を、
車で送り迎えをする仕事を
されているという話を
聞いていて、
しかもその関係で
手話も覚えたのだと聞いて、
ああ、いいなぁ。
とぼんやり思っていた
ことを思い出し、

これかな?と思って、
ボランティアの応募を申し込んだ。
何か資格とが有る訳じゃないし、
専門知識は当然ないのだけど、
何か出来ることがあるのかな?と。

早速、紹介されたのが、
発達障害のある年齢的には
成人を越えている人たちの、
作業場で土曜日の2時間ほど、
「一緒に遊ぶ」
という依頼だった。
彼らは月曜から金曜は、
作業場で、和紙を使った
ハガキづくりの作業を
していたわけだが、
僕はそれには関わらない感じ。
重要度からいえば、
かなりレベルの低い
仕事(?)だけど、
ボランティアを
集める側からすれば、
「こいつに何ができるの?」
状態の僕に、
まず手始めに
やらせてみる仕事としては、
それが順当だったのだろう(^^;

で、当の僕の「虚無」は、
彼ら純粋無垢な
発達障碍者さんたちが、
確かに埋めてくれた
(ような気がした)。
動機は不純だが、
まあ許されよ(^^;
彼らは、すごく優しいし、
素直だし、正直だし、
力の加減が分からないからなのか、
ハグとかされると
すんごいパワーで
身体を絞められたり
するのだけどw
ちょっとしたことで
感動してくれるしね。
下半身不随の人がいて、
麻痺者の思った以上の重さに
衝撃を受けたりもした。

同時に手話教室にも
通ってみたが、
講義に参加するたび、
超眠くなって、
目を開けていることさへ
しんどい日々だったので、
これは僕の存在が
失礼極まりない。
と思って、通うのを辞めた。

土曜日の障害者さん
たちと遊ぶのは、
とても楽しかった。
時には野外活動ということで、
稲刈りに参加させて貰ったり、
芋堀に参加させて貰ったり。

で、ここから、
タイトルに関連した内容w

ある日、その施設の
所長をしている方が、
区のイベントで
フィーリングカップル5対5
をやるから、
男性チームで参加してくれ。
と言い出してきた。
どうしても未婚の男性が
集まらないのだとか。
いやいやちょっと待ってである。
恋愛偏差値がど底辺の僕に、
しかももう30歳に手が届く僕に、
さらに、あがり症で
人前に立つなんて
考えたこともない僕に、
それを振って来る?的な。
「所長が出ればいいじゃない
 ですか(^^;」
と言ったら、
「僕は司会者をやるんでw」と。

しぶしぶ参加することを
承諾して、
当日。
まあ、当然、あの
電光テーブルがあるわけがなくて、
1から5までの番号が
書かれた札を
各々が渡され、
舞台の上に学校で
使われているような椅子が並べられ、
そこに座ることに。

観覧者は結構いた。
こんなことに集まるモノなのか?
と、ちょっとビックリ。
何しろ、あの番組は
とうの昔に終わっていて、
ロンドンブーツが番組で時々、
芸人を集めてやってるのを
見る程度だったから、
見に来る人はいないだろう
と思っていたのだけど、
そうでもなかった。
女性5人は、なぜか全員浴衣姿
(たぶん七夕だったので)。
男は全員、僕も含めて
明らかに普段着w
多分、みんな、僕同様、
何らかの要請で
渋々参加してる人々w

司会をしている所長さんだけ、
元気が良くて、
並んで座らされている参加者は、
ちっとも盛り上がらない(^^;
質問は、と言われ、
「趣味」とか
「好きな食べ物」とか
2〜3、無難な質問が交わされ
無難な返答がされた後、
ほぼ何にもわからない状態で、
好みの人の番号を上げることに。
観覧席はその間殆ど
無反応だったのだけど(^^;

言われるままに
全員が札を上げたけど、
誰もペアにならない。
会場も盛り下がってることだし、
これで、残念でしたで
終わってくれればいいのに、
もう一度上げなおしましょう!
ということに。

顔を真っ直ぐ見ることなんて
できなかったので、
(どのみち、その時期、
 かけていたメガネが
 トンボメガネだったので、
 恥ずかしくも有り、
 あえてメガネをかけずに
 参加していたので、
 顔が判別できない
 というのもあった。)
浴衣ばかりを見ていたのだけど、
3番の浴衣の色が
きれいだったので、
僕は3番の札を上げたら、
3番の彼女は、
僕の番号の札を上げていた。

マジかよ!? である。

ペアが出来たので、
会場大盛り上がり。
前に出て、
5対5恒例の
キスをとなった時、
まさにあの番組恒例の
「クッチィビル!」コール(^^;
うるせx〜よ、質問タイムの間、
しらけまくってたくせに!(^^;

それでも、一応、
場をちょっとでも
盛り上げようかと、
彼女に向って一歩踏み出し、
肩を抱くと見せかけてw
片足膝を床に着けて、
彼女の手を取り、
甲に軽くお姫様キス。
会場は「ああ〜」と
残念そうな声。
これまでの展開で本当に、
唇にキスするような
奴はぜってぇいねぇだろw
と思ったのであった。

手をつないで
会場を出るように
指示されたので、
そのようにはしたのだけど、
会場を出てすぐ、
手を放し、軽く
彼女に向って会釈して、
それじゃぁ。
という感じで、別れた。

イベントされた多場所では
他の部屋でも
展示物などが有ったので、
それをちょっと見て帰ろうと
メガネをかけて歩いていると、
さっきの彼女が
お母さんを連れて
歩いているのに出くわす。
向うが僕に気が付いて
会釈してきたので、
僕も会釈を返しはしたのだが、
(顔の判別が出来る状態で
 彼女を見ると、
 なかなかに好みの女性。)
実は、キスの時、
おでこでもいいかな?
とちょっとだけ思ったのだけど、
お母さんを見て、
あの時、手の甲にしたことを、
正解だと思ったね。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する