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2020年05月21日20:55

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「嘘だらけの日仏近現代史」倉山満著 読書感想

このシリーズは買おう!
そう決意したくなる内容w

おフランスが実はその昔、
とっても不衛生で、
道に糞尿まき散らし
って話は、
以前何処かで
読んでなるほど
と思ったし、
映画
「パフューム ある人殺しの物語」
でも、
それは描かれていたなぁ。

フランスと言えば、
ジャンヌダルク、
マリー・アントワネット、
ナポレオン、シャルル〇世、
ルイ〇世、
くらいしか名前は
思いつかないのだが、
その方々についても
色々誤解してたんだなぁ。
と気づかされる。
小汚い奴らに先導されて、
革命って言う名の
虐殺がされた
という認識は有ったけど、

ジャンヌがせっかく
フランスを強くしたのに、
捕虜にされたとき
シャルル7世に、
身代金を出して
もらえなかったのが、
単に嫉妬からではなく、
カトリック教会絡みの
しがらみが有った事とか、
アントワネットが、
せっかく早期脱出
できたものを
「ドレスが仕上がるのを待って」
とか言い出して、
ルイ14世さんが
悠長にそれを待ったおかげで、
逃げ伸びることが
出来なくなっちゃったこととか、
ルイ14世が
愚鈍で、短躰、不能な男
なのかと思ったら、
実は、長身で
色々大活躍してた人で、
ナポレオンは実は
フランス人じゃなかった人で、
とか色々。

何だかんだと、
戦争ばっかりしていて、
革命と称して、
気に入らぬ者、
祀ろわぬ者を
処刑しまくってたもんだから、
西洋の歴史家は、
日本の幕末動乱を、
無血革命認識
しちゃってるてのも、
そ〜なんだぁ。という驚き。

板垣退助が
行ったこともないのに
フランスかぶれで、
フランス式の憲法を
目指したけど、
実際にフランスに行ってみて、
二度とフランスを
称賛しなくなったってのも、
面白い。

中でもミシェル・ネイ
の話は、泣けた。
ナポレオンが称賛し、
武勲も多く
部下からの信頼も厚い彼を、
ただ、ナポレオンの
部下だったから
という理由だけで、
部下に銃殺刑させようとした時、
部下が引き金を引くのを
躊躇していると、
「兵士諸君、
これが最後の命令だ。
私が号令を発したら
まっすぐ心臓を狙って撃て!」
と言ったという。

もう一人、
映画ラストサムライに登場した、
主人公
ネイサン・オールグレンは、
フランス軍人
ジュール・ブリュネが
モデルだったのね。
映画は全然違う話に
なってるけど。
で、「嘘だらけの…」
の著者は、その
ラストサムライを
けちょんけちょんに
批判してるけどw
確かに突っ込みどころは
満載だけど、
フィクションとしてなら、
いい映画だと
思うんだけどなぁ。


ちなみにモデルとなった
ブリュネは、
維新軍に負けた後、
フランスに帰国し、
その後、日清戦争で
日本の味方になってたとか、
それで、明治政府から
勲二等旭日重光章って
勲章を貰っているとか。
一度は敵だった外国人に、
勲章あげちゃう
日本もすごいね。

「嘘だらけの」って
タイトルになっているけど、
あんまり「嘘」は
あげつらわれてない感じ。
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