何時の時代にも、理不尽はあったわけで、
その理不尽は、人類を滅ぼすと思わせた。
ローマはカルタゴを滅ぼしたとき、
その都市のあった街を不毛の地にするために、
わざわざ大地に塩を撒くなんてこともした。
ゲルマン民族は、攻め込んだ町を焼き払い、
街の住人を老若男女一人のこらず、
殺すか奴隷にするかして、
その町が復興することを妨げた。
それでも人類は増え続けたし、発展し続けた。
今振り返れば、まだ序の口だよね。
ということでも、当時の人たちからすれば、
MAX最悪だと思えたわけだ。
それは今でも変わらない。
人類は、原爆を作り出し、
世界で実に2000回以上の核実験を行った。
そのために世界の何処でも、
実は平均1000マイクロシーベルトの
放射線まみれになっているし、
後進国界隈の海域は、
汚染物質の廃棄場所とされ、
いまでも海洋に影響を与え続けてているが、
我々の食す魚の多くもまたその界隈で獲れる。
しかし、誰もそのことを気にしていないし、
事実、それがために人類は亡んでなんかいない。
むしろ平均寿命は延びる一方だ。
楽観的過ぎるのも、問題は多かろうが、
恐怖を自ら煽ることに
メリットがあるとも思えない。
非常口に無秩序に殺到すれば、
助かる人は少ないものである。
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