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2019年11月20日07:44

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まちがいさがし

松坂桃李が主人公をしたTVドラマ
「パーフェクトワールド」の
主題歌「まちがさがし」の歌詞が胸に刺さる。

僕は、ローマ法王の産み分けを非難する声明を
「無責任」と思っているけど、
決して問題を抱えて生まれて来る子を
不幸だとレッテル貼りしたいわけではない。
ただ、僕は以前、
知的障碍者をケアするボランティアを
したことがあるのだけど、
その中で、もう二十歳を越える
障害を持つお子さんの事で、
その人のお母さんが
「私が死んだらどうなるんだろう?」
って不安の吐露がどうしても忘れられない。
もうひとつ、僕には娘がいるのだけど
2歳になる前。突然の呼吸停止(10分以上)
とその後の急激な40度を超える高熱で、
病院に救急搬送したことがある。
勿論、診てくれた医者は専門医ではなく、
当直の若い人だったけど、
死ぬか脳障害が残るかの5:5だと
宣告された。
絶望したし、苦悩したけど、
生きてさへいてくれたら
それでいいと、祈った。
幸い、その後、娘は何の後遺症も残らず、
普通に育って、成人までしてくれたけど、
あの時の恐怖や絶望感は
半端ないモノだった。
今、思い出しても手が震えるし、
娘が体調を崩すと、
あの時の事が原因ではないのかと、
不安になる。

不幸の尺度はみんなそれぞれ違うし、
生まれた子を愛おしく思う事が出来るなら、
それは物凄くとステキな事だと思う。
でも、それが出来ないケースもある。
親がいくら愛しても、
本人が自分は不幸だと思っていたら、
その子は不幸だし、
その子がどんなに親を愛し慕っていても、
親がその子を愛せないのでは、
やはり不幸だ。

間違いの方に生まれたからこそ出会える。
そんなことはあると思う。
だからとりあえず産もう。
というのは、
その後に直面するかもしれない
苦悩に対する慰めになるだろうか?
それらを含めて受け入れる覚悟のある家族が
納得してこその産む理由だろうと思う。
だから、無条件で産み分けを非難する法王は、
無責任にしか見えない。
あなたが言う事じゃない。
家族が決めることだ。と思う。
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