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2020年04月05日07:47

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音楽の泉 2020/3/29(日)放送分

▽バッハ 無伴奏バイオリン・ソナタとパルティータから
皆川達夫

「無伴奏バイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV1003」
バッハ:作曲
(バイオリン)ヘンリク・シェリング
 ポーランド生まれの演奏家

バイオリンただ一つだけでなんの伴奏もつかない
一本の旋律を歌っているのは得意だがメロディを支えるハーモニーを作るのは苦手

ピアノやチェロなど二つの和音楽器によって伴奏してゆくのが一般的
メロディとハーモニーの両方をバイオリン一丁で作る、二つを両立させるかの課題
演奏する側にしても最高の技巧技術を必要とする
至難の要求を見事に解決している 演奏しているヘンリク・シェリングも最良に活かしている

ゆっくり−はやい−ゆっくり−はやい
典型的なバロックの教会ソナタ
1.装飾音豊かに流れる 4分 グラーヴェ
2.速いテンポによるフーガ 8分 フーガ
いくつかの声部で模倣し合い演奏されるフーガ、本来は不可能なのを可能に見せている
重音奏法
バッハの腕前&演奏者の腕前
3.ゆったりとしたアンダンテ
 叙情的な歌に満ちた楽章
 甘美で気品のある瞑想的な歌を切々と
伴奏楽器が支えているように聴かせるのがバッハの腕前とシェリングの腕前
4.素早いアレグロ、細かい動きのモティーフが軽やかに元気いっぱいに
 フォルテとピアノ、強いと弱いがメリハリ豊かにノリに乗って展開
〜〜〜〜〜
「無伴奏バイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004から「シャコンヌ」」
バッハ:作曲
(バイオリン)ヘンリク・シェリング

スペイン起源の舞曲
低音バスに置かれた変奏曲(バリエーション)
8小節の短いテーマを30回も繰り返しその度に多彩な演奏を
この動きを軸にとりましてシャコンヌを展開
ハーモニーの骨格を繰り返し
万華鏡のように多様多彩
古今のバイオリン曲の中で最上の傑作
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「無伴奏バイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006から「ガヴォット」」
バッハ:作曲
(バイオリン)ヘンリク・シェリング

これまた有名な曲、快活なリズムによるフランス風の踊りの音楽

<DG F66G 20001/2>
〜〜〜〜〜
バッハ作曲の無伴奏バイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006から「ガヴォット」を
お送りいたしました、ヴァイオリンはヘンリク・シェリングでありました
今日の音楽の泉、ところで個人的な事柄で恐縮でありますが
1988年10月から担当させていただきました。30年以上の長きに渡り…
しかも92歳の高齢を迎えまして

体調にやや不安を覚えるようになったので…
全国の皆さんにご注視お聞き取り頂きました事を深く御礼申し上げます。ここでお別れ致します。みなさんごきげんよう、さようなら

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シャコンヌ
気品と激情、深い嘆き
第二楽章が感謝と祈りの花束のように
眩い天の梯子、高らかにそして哀切に
最後のDは柔らかく減衰してゆく所がミルシテインと大きく違う感じがする

ガヴォットはヒラリー・ハーンの演奏が好き
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皆川先生の最後の授業はバッハの無伴奏ヴァイオリン
最も尊敬する作曲家の、愛してやまぬ無伴奏ヴァイオリン組曲がフィナーレとなる。万感の思いを込めて。
夫曰く「前任の村田先生と、皆川先生。次の先生の三代に渡って聴き続ける事になるのか」

皆川先生、本当にありがとうございました
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