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2019年11月15日11:55

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古楽の楽しみ、他 XVIII(随時追記)

古楽の楽しみ 2019/11/11放送分
▽18世紀のドレスデン宮廷の音楽家たち(6)
ご案内:加藤拓未/今週、月曜〜水曜の3日間は、18世紀にドレスデンで活躍した音楽家の作品を中心にご紹介します。1日目は、ゼレンカの作品を集めてお送りします。

ゼレンカはチェコ出身、ドレスデンの宮廷副楽長
ザクセン選定候はドレスデンをヨーロッパ有数の文化都市へと引き上げた
レクイエムはアウグスト強権王が1733年ポーランドのワルシャワで亡くなった時に作曲
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「レクイエム ニ長調から イントロイトゥス」
(ソプラノ)ハナ・ブラシコヴァー、(合唱)コレギウム・ヴォカーレ1704、(合奏)コレギウム1704、(指揮)ヴァーツラフ・ルクス
 Christe eleison:ソプラノ独唱

冒頭部は天国への凱旋を思わせるような明るい曲調、合唱が始まると短調へ
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「レクイエム ニ長調から セクエンティア」
(ソプラノ)ハナ・ブラシコヴァー、(アルト)マルケータ・ツクロヴァー、(テノール)セバスティアン・モンティ、(バス)トマーシュ・クラール、(バス)マリアン・クレイチーク
(合唱)コレギウム・ヴォカーレ1704、(合奏)コレギウム1704、(指揮)ヴァーツラフ・ルクス

九つの部分からなる
最初と最後は金管
その間を合唱と独唱が交互に
シャリュモー:クラリネットの前身
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「レクイエム ニ長調から オッフェルトリウム/サンクトゥス」
(ソプラノ)ハナ・ブラシコヴァー、(アルト)マルケータ・ツクロヴァー、(テノール)セバスティアン・モンティ、(バス)マリアン・クレイチーク
(合唱)コレギウム・ヴォカーレ1704、(合奏)コレギウム1704、(指揮)ヴァーツラフ・ルクス

オッフェルトリウム:合唱と四重唱
サンクトゥス:四つの部分、Benedictusはソプラノ独唱

Sanctusは短調で始まる、モーツァルトのそれが悲壮感溢れる長調であるのとは好対照
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「レクイエム ニ長調から アニュス・デイ/コンムニオ/レクイエム・エテルナム」
(アルト)マルケータ・ツクロヴァー、(合唱)コレギウム・ヴォカーレ1704、(合奏)コレギウム1704、(指揮)ヴァーツラフ・ルクス

ソロ楽器+シャリュモー+アルト独唱 シャリュモーの悲しげな音色に乗せアルトが切々と歌い上げる
短い単旋律のコンムニオ
冒頭のLux Aeternaで締めくくられる
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行いを改めないなら怒られちまえと言わんばかりに怒りの日が反復強調されたヴェルディとは解釈が随分と違う、尤もヴェルディはかなり演劇的だと感じる
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「「6つのトリオ・ソナタ集」 ソナタ 第6番 ハ短調から 第4楽章」
(合奏)アンサンブル・マルシュアス

オーボエとファゴットに技巧が散りばめられている聴き応えのある作品
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ゼレンカ:アウグストI世のためのレクイエム(ベルン室内合唱団&管弦楽団/デーラー)
https://ml.naxos.jp/album/CD50-8501
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古楽の楽しみ 2019/11/12放送分
▽18世紀のドレスデン宮廷の音楽家たち(7)
ご案内:加藤拓未/バッハとその長男ウィルヘルム・フリーデマン・バッハの作品をお聴きいただきます。

1733/2/1 アウグスト強権王が死去、半年間喪に服し音楽の演奏が禁じられた

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J.S.バッハ
前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
(オルガン)アンドレア・マルコン
その年の5月聖ゾフィア教会のオルガニストが死去、後任のオーディションにJ.S.バッハの長男が参加し
父の作品である前奏曲とフーガ541を演奏
1714年に作曲イタリアの影響を受けた華やかな作品
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ウィルヘルム・フリーデマン・バッハ
「2台のチェンバロための協奏曲 変ホ長調」
(チェンバロ)アンドレアス・シュタイアー、(チェンバロ)ロバート・ヒル、(合奏)ムジカ・アンティクァ・ケルン、(指揮)ラインハルト・ゲーベル

見事オーディションを勝ち抜き聖ゾフィア教会のオルガニストに就任
1746年ハレの聖母教会に転出するまでドレスデンで活躍
un poco allegro
cantabile
vivace
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J.S.バッハ
「ミサ曲 BWV232 第1部から キリエ」
(ソプラノ)ウジェニー・ワルニエ、(ソプラノ)アンナ・ラインホルト、(合唱と合奏)ピグマリオン、(指揮)ラファエル・ピション

長男ウィルヘルム・フリーデマンの就職が決まり
7/2に喪が明けると領土内の最高権力者フリードリヒ・アウグスト二世の庇護を受けるべくミサ曲を献呈
キリエ:アウグスト強権王へのレクイエム
グロリア:新しい王への賛歌
という性格があるのではないか?
1748年 ミサ曲ロ短調に転用
レクイエムだと思って聴くと確かにそれに相応しい曲だと感じる。
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壮大にして慰めに満ちた主よ憐れみたまえ、嘆きであり救いを渇望する叫びでもある
明るい曲調に転じ二人のソプラノによりKyrie eleison, Christe eleisonが追いかけっこする
短調。男声の低音部から音が積み重なり祈りが立ち上るかのよう
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ウィルヘルム・フリーデマン・バッハを評し。
不世出の天才といえど子の人格面での躾は難しかった
甘やかしてしまったのか、元々風来坊だったのか。
曲にも生き難さの翳を感じ、それが絶妙な美しさとなっている
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古楽の楽しみ 2019/11/13放送分
▽18世紀のドレスデン宮廷の音楽家たち(8)
ご案内:加藤拓未/リュート奏者ワイスの作品「ソナタ」ニ長調、バッハがドレスデン宮廷に献呈したミサ曲「グロリア」をお送りします。

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ジルフィウス・レオポルト・ワイス
「ソナタ ニ長調から 前奏曲、サラバンド、メヌエット、パッサカリア」
(リュート)ナイジェル・ノース
ワイス
1687ポーランド生まれ
強権王に仕える
リュートの名手として高い名声
600近いリュート曲
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バッハ
ミサ曲 BWV232 第1部から「グロリア」第1曲〜第4曲
(ソプラノ)アンナ・ラインホルト、(合唱と合奏)ピグマリオン、(指揮)ラファエル・ピション

ドレスデンの宮廷楽団はヨーロッパの中でも高い水準を誇っていたがそれを整えたのは強権王
バッハは新しい皇帝へ7/27にミサ曲を献呈

キリエから一転して華やか、金管楽器が活躍する
9つの部分からなる
金管+合唱
Gloria 神の栄光を表す三拍子→地上の人々の平和を表す四拍子
 Laudamus ソプラノ 華やか
 Gracia 合唱 厳か
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バッハ
ミサ曲 BWV232 第1部から「グロリア」第5曲〜第9曲
(ソプラノ)ウジェーニ・ワルニエ、(カウンターテナー)カルロス・メナ、(テノール)エミリアーノ・ゴンザレス・トロ、(バス)コンスタンティン・ウォルフ
(合唱と合奏)ピグマリオン、(指揮)ラファエル・ピション

ソプラノとテノールの二重唱から始まる
父と子の栄光を讃える
この世の罪を一身に引き受けるイエスへの祈り

新しい君主(狩りがお好き)の永遠の栄光を願う領民たちの喜びを歌うかのよう

華やかな金管と合唱で締めくくられる
祝賀音楽として聞くと一層身近に感じられるのではないか
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バッハはドイツ福音教会、けれどこのミサ曲はカトリック。
クライアントに合わせて作曲する柔軟さか、それとも"三位一体の神は同じ"だったか。
(最も根本的な疑問は現在も議論の的になっているらしく)
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(2019/11/14放送分は聞き逃したのでプログラムのみ)
▽オランダ生まれのチェロ奏者 アンナー・ビルスマ
ご案内:加藤拓未/古楽に大きな功績を残したオランダ生まれのチェロ奏者アンナー・ビルスマの名演を、彼の足跡をたどりながらお送りします。

「リコーダー・ソナタ イ短調 作品1第4から 第2楽章」
ヘンデル:作曲
(リコーダー)フランス・ブリュッヘン、(チェロ)アンナー・ビルスマ、(チェンバロ)グスタフ・レオンハルト

「「パリ四重奏曲集」 四重奏曲 第1番 ニ長調から 前奏曲」
テレマン:作曲
(四重奏)クアドロ・アムステルダム

「無伴奏チェロのためのリチェルカータ 第8番」
ジョバンニ・バッティスタ・デリ・アントーニ:作曲
(チェロ)アンナー・ビルスマ

「弦楽五重奏曲 ニ長調 作品29第1から 第1楽章」
ボッケリーニ:作曲
(バイオリン)シギスヴァルト・クイケンとアルダ・ストゥーロプ、(ビオラ)ルシー・ファン・ダール、(チェロ)アンナー・ビルスマとヴィーラント・クイケン

「無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007から 前奏曲」
バッハ:作曲
(チェロ)アンナー・ビルスマ

「チェロ協奏曲 イ短調 RV418から 第1楽章」
ヴィヴァルディ:作曲
(チェロ)アンナー・ビルスマ、(合奏)ターフェルムジーク・バロック管弦楽団

「チェロ協奏曲 イ長調から 第1楽章」
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:作曲
(チェロ)アンナー・ビルスマ、(合奏)エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団、(指揮)グスタフ・レオンハルト

「無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009から 前奏曲」
バッハ:作曲
(チェロ)アンナー・ビルスマ

「「悲しみの聖母」作品61から 「第1曲スターバト・マーテル」、「第11曲クァンド・コルプス」」
ボッケリーニ:作曲
(ソプラノ)ロベルタ・インヴェルニッツィ、(合奏)ラルキブデッリ
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古楽の楽しみ 2019/11/15放送分
▽リクエスト・アラカルト
ご案内:大塚直哉/皆さまからのリクエストにおこたえしてお送りします。「古楽の散歩道」のコーナーでは「織田信長の時代のヨーロッパの音楽」をお届けします。
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フランチェスコ・バルサンティ
「リコーダー・ソナタ ト短調 作品1第3」
(リコーダー)本村睦幸(もとむら むつゆき)、(リュート)櫻田亨(さくらだ とおる)、(ヴィオラ・ダ・ガンバ)平尾雅子、(チェンバロ)上尾直毅(うえお なおき)
バルサンティは17c生まれ18cに活躍
イタリア出身、イギリスで活躍
この曲はアルトリコーダーのため

日本ではリコーダーの本格的な演奏に取り組んでいる方が結構多い
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ヘンリー・パーセル
「音楽が愛の糧であるならば」
(カウンターテナー)ダニエル・テイラー、(合奏)シアター・オブ・アーリー・ミュージック
 パーセル:36歳と短い生涯の中遺したのは400曲以上
 ヘンリー・ヘヴニンガムの詩に3つの旋律をつけた、今日は1692年版を。
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「古楽の散歩道」織田信長の時代のヨーロッパの音楽
リクエスト:信長が西洋人の奏でる音楽を聴いていた演出をドラマで見た
大河ドラマの中のは分からないが…
今谷先生によるとルイス・フロイスの記録、信長がセミナリオを訪れたと記述
ビオラ・ダ・ガンバ、チェンバロ、オルガン、クラヴィコード、リコーダーなど…
作曲者不詳
 「スパニョレッタ」
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)平尾雅子、ほか
 スパニョレッタ:スペイン風
アントニオ・デ・カベソン
 「イタリアのパヴァーヌ」によるディフェレンシアス
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)平尾雅子、ほか

スパニョレッタはシチリアーノに似ている
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ジョン・ジョーンズ
「8つのレッスン集」から 第3番 ニ長調
 (ハープシコード)ミッツィ・メイヤーソン
リクエスト:元ネタはスコットランド民謡ではないか?18cの作品は民謡調のが突然出てくる
ジョン・ジョーンズ(1728-1796)鍵盤奏者としても活躍
出版された曲集には300人近くの予約リスト
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言われてみれば確かに、バグパイプ演奏で聴こえてくるような曲調がある
(最終楽章)
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ヴィヴァルディ
 2つのマンドリンのための協奏曲 ト長調 RV532
 (マンドリン)ドゥイリオ・ガルフェッティ、(マンドリン)ウォルフガング・パウル、(合奏)イル・ジャルディーノ・アルモニコ

二つのマンドリンのための曲は珍しい、マンドリンはリュートから派生した撥弦楽器
D.スカルラッティにも二つのマンドリンのための曲がある
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