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2019年11月15日11:38

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古楽の楽しみ、他 XVII(随時追記)

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古楽の楽しみ 2019/11/4放送分
▽マルカントワーヌ・シャルパンティエのオラトリオ(1)
ご案内:関根敏子/今週は、17世紀フランスのマルカントワーヌ・シャルパンティエのオラトリオをご紹介します。1日目は「ユディト、あるいは解放されたベトリア」ほか

カーペンターズ(複数形かよ

17世紀、オラトリオはまだ独立したジャンルとして確立されておらず、劇的なモテットという扱い
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「ユディト、あるいは解放されたベトリア」から 第1部の冒頭部分
(合唱)イギリス・バッハ音楽祭バロック合唱団、(合奏)イギリス・バッハ音楽祭バロック・オーケストラ、ほか
ローマから帰国した後作曲、1675年に演奏
若い芸術家達を庇護していたマリ・ド・ロレーヌのもとで

アッシリア人の軍隊に包囲され食料が尽きたユダヤ人
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「ユディト、あるいは解放されたベトリア」から 第1部の後半
オジア…(テノール)ダヴィ・コルニヨー、ユディト…(ソプラノ)カロリーヌ・ワイナンツ、(合奏)アンサンブル・コレスポンダンス、(指揮とオルガン)セバスティアン・ドセ、ほか
長老のオジアがイスラエルの民を励ましている時、美しい未亡人ユディトが現れる
一人の女性が強い決意を持って敵陣へ行き最終的に民を救う

外典では殊更に信仰心が強調されていた記憶。
ハニートラップですな(身も蓋もない
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「ユディト、あるいは解放されたベトリア」第2部の前半から
ホロフェルネス…(バス)ルノー・ブレス、ユディト…(ソプラノ)カロリーヌ・ワイナンツ、(合奏)アンサンブル・コレスポンダンス、(指揮とオルガン)セバスティアン・ドセ、ほか

朝日が昇る頃ユディトと侍女は敵の陣営につき、ホロフェルネスが自分のテントへ招く
食事の間彼女の美しさに見とれた敵将はワインを飲みすぎ…
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「ユディト、あるいは解放されたベトリア」から 第2部の後半
アンチラ…(ソプラノ)ヴィオレーヌ・ル・シュナデク、ユディト…(ソプラノ)カロリーヌ・ワイナンツ
(合唱と合奏)アンサンブル・コレスポンダンス、(指揮とオルガン)セバスティアン・ドセ、ほか

まず最初に侍女がその後あった出来事を歌う
酒に酔った大将の寝首を掻いたユディトは敵陣をそっと抜け出し城門を開けるように言い「神を讃えなさい、神はイスラエルを見捨てられなかった」
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「平和のための賛歌」
第1合唱…(ソプラノ)バルバラ・シュリック、第1合唱…(カウンターテナー)カイ・ヴェッセル、第1合唱…(テノール)クリストフ・プレガルディエン、第1合唱…(バス)ペーター・コーイ、
第2合唱…(ソプラノ)ナンシー・ジルストラ、第2合唱…(カウンターテナー)ドミニク・ヴィス、第2合唱…(テノール)ハリー・ファン・ベルヌ、第2合唱…(バス)クラウス・メルテンス、
(合奏)アムステルダム・バロック管弦楽団、(指揮)トン・コープマン


自筆楽譜を見ると先ほどのユディトの続き?
ルイ14世が戦争をしていた頃で平和をもたらした王を讃える曲

シャルパンティエはパリ大学を卒業後3年ほどローマに滞在
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古楽の楽しみ 2019/11/5放送分
▽マルカントワーヌ・シャルパンティエのオラトリオ(2)
ご案内:関根敏子/対話という意味をもつ、数名の歌手と小編成の楽器による「ディアログス」に属する作品をお送りします。

シャルパンティエのオラトリオ:ラテン語を歌詞とする
ヒストリア・カンティクム・ディアロゴスの三つに大別
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「マグダレーナとイエスの対話」
(アルト)リュシル・リシャルド、(テノール)ダヴィ・コルニヨー、(合唱と合奏)アンサンブル・コレスポンダンス、(指揮とオルガン)セバスティアン・ドセ
十字架にかけられたイエスの復活を描く
イエスを探すマグダラのマリアの悲痛な叫びから始まる
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「キリストと罪びとたちの対話」
(バリトン)エティエンヌ・バゾラ、(ソプラノ)ヴィオレーヌ・ル・シュナデク、(ソプラノ)カロリーヌ・ダンジャン・バルド、(合奏)アンサンブル・コレスポンダンス、
(指揮とオルガン)セバスティアン・ドセ

シャルパンティエの没後、1725年に複数の作曲家を集めた出版された曲集に含まれている
編集者はシャルパンティエと関わりのあったイエズス会の神父
場面:ゲッセマニの園
捕まる事を知りながら裏切り者のもとへゆっくりと赴くかのような下降音階で締めくくられる
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「人間と天使たちによる聖母マリアの賛歌」
(合唱と合奏)ル・コンセール・デ・ナシオン、(指揮)ジョルディ・サヴァール
聖母マリアの素晴らしさをたたえ賛美する

シャルパンティエの作品におけるCanticum
・典礼用の特別な
・モテットと同義
・劇的な内容を持つ一種のオラトリオ
 「人間と天使たちによる聖母マリアの賛歌」はオラトリオに属する
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「アブラハムの捧げ物」から 前半部分
サラ…(ソプラノ)マイリ・ローソン、アブラハム…(テノール)サイモン・ウォール、イサク…(テノール)ニコラス・スコット
(合奏)ラ・ヌオーヴァ・ムジカ、(指揮)デーヴィッド・ベイツ、ほか
オラトリオのうちヒストリアに属する
登場人物:
状況を説明する役
アブラハム
イサク
サラ
オーケストラ

愛する息子を生贄を捧げよと迫る
息子と一緒に歩くアブラハムは溜息ばかり
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人身御供…(身も蓋もない
文化人類学的に見れば人身御供は世界各地で広く行われていたものではあるのですが。
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「アブラハムの捧げ物」から 後半部分
サラ…(ソプラノ)マイリ・ローソン、アブラハム…(テノール)サイモン・ウォール、イサク…(テノール)ニコラス・スコット
(合奏)ラ・ヌオーヴァ・ムジカ、(指揮)デーヴィッド・ベイツ、ほか

神が命じた場所に祭壇を築き息子イサクを縛り付けた時天使の声が聞こえてくる
天使:その子に手を下してはならない、独り子を捧げるほどの信仰は分かった
親子は抱き合って喜び祝福が与えられる
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イサク…アイザック・スターン、イツァーク・パールマンを思い出す弦楽器好き
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古楽の楽しみ 2019/11/6放送分
▽マルカントワーヌ・シャルパンティエのオラトリオ(3)
ご案内:関根敏子/イエズス会のために書かれた劇的なオラトリオをご紹介します

40歳の頃からイエズス会の為に作曲するように
イエズス会の教会:現在のバスティーユの近くにあった
イタリアの影響が強くオペラのように華やかな音楽
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「天における大天使ミカエルとドラゴンの戦い」から 第1部
第1合唱…(ソプラノ)バルバラ・シュリック、第1合唱…(カウンターテナー)カイ・ヴェッセル、第1合唱…(テノール)クリストフ・プレガルディエン、第1合唱…(バス)ペーター・コーイ
第2合唱…(ソプラノ)ナンシー・ジルストラ、第2合唱…(カウンターテナー)ドミニク・ヴィス、第2合唱…(テノール)ハリー・ファン・ベルヌ、第2合唱…(バス)クラウス・メルテンス
(合奏)アムステルダム・バロック管弦楽団、(指揮)トン・コープマン

4声部・二つの合唱
黙示録12章
天使とドラゴン・善と悪の二つの天使たち
ドラゴンは邪悪な天使たちを呼び集め…
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「サウルとヨナタンの死」 第1部から 前半
サウル…(バス)ロナン・ネデレック、魔女…(カウンターテナー)ジェラール・レーヌ、(合唱と合奏)イル・セミナリオ・ムジカーレ

作品全体はサムエル記から
戦いの音楽から始まる、ペリシテ人の軍勢とユダヤ人の戦い
ユダヤ人が劣勢となりサウルは異教の神に助けを求めるも答えがない
魔女は預言者の霊を呼び出そうと何度も試みるが…
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「サウルとヨナタンの死」 第1部から 後半
魔女…(カウンターテナー)ジェラール・レーヌ、サムエル…(バス)ライモンズ・シュポギス、サウル…(バス)ロナン・ネデレック、(合奏)イル・セミナリオ・ムジカーレ、そのほか

魔術師の女はもう一度サムエルの霊に呼びかけると答えが
"神に背いたサウルとヨナタンは死ぬ事になる"

ヨナタンJonathanはありふれた男子名ですね。ジョースター家の一員(一番最初だよ
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「サウルとヨナタンの死」 第2部 前半から
ダビデ…(テノール)ダヴィ・コルニヨー、兵士…(テノール)ダヴィッド・トリクー、(合唱と合奏)アンサンブル・コレスポンダンス、(オルガンと指揮)セバスティアン・ドセ、そのほか

最初に合唱、ペリシテ人との戦いのさなかヨナタンが死んだ事を語る
イスラエルの兵士たちが瀕死のサウルを見つける
新しく王となったダビデの悲痛な気持ちを半音階で
不協和音でダビデの嘆きを

そのダビデもまた部下ウリヤを前線に送り込んで妻を寝取る悪行をやらかす(´Д`)
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「サウルとヨナタンの死」 第2部 後半から
ダビデ…(テノール)ダヴィ・コルニヨー、兵士…(テノール)ダヴィッド・トリクー、(合唱と合奏)アンサンブル・コレスポンダンス、(オルガンと指揮)セバスティアン・ドセ、そのほか
再びサウルの死が詳しく語られる
ダビデは幼い頃から親しかったヨナタンの事を思って一人苦しみ涙を流す
最後に兵士たちはサウルとヨナタンを悼む
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「サウルとヨナタンの死」 を書いた17年後に『ダビデとヨナタン』を
イエズス会の学院のために本格的な音楽悲劇として作曲
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古楽の楽しみ 2019/11/7放送分
▽マルカントワーヌ・シャルパンティエのオラトリオ(4)
ご案内:関根敏子/聖チェチーリアを讃える作品や、イエスの誕生を祝う作品をお送りします。

11/22聖チェチーリアの祝日
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「処女にして殉教者チェチーリア」第1部から
チェチーリア…(ソプラノ)ジュディト・ファ、語り手…(テノール)ダヴィ・コルニヨー、
ヴァレリアヌス…(バリトン)エティエンヌ・バゾラ、ティブルティウス…(テノール)ステファン・コラルデル、
(合奏)アンサンブル・コレスポンダンス、(指揮とオルガン)セバスティアン・ドセ

おとめにして殉教者
前奏曲に始まる
親の決めたヴァレリアヌスの婚礼に際し"天使に守られているので触れないで欲しい"
ヴァレリアヌスとその弟が洗礼を受けると祝福が与えられる
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「処女にして殉教者チェチーリア」第2部から
チェチーリア…(ソプラノ)ジュディト・ファ、語り手…(テノール)ダヴィ・コルニヨー、アルマキウス…(バス)二コラ・ブロイマンス
天使…(ソプラノ)カロリーヌ・ワイナンツ、天使…(ソプラノ)ヴィオレーヌ・ル・シュナデク、
(合唱と合奏)アンサンブル・コレスポンダンス、(指揮とオルガン)セバスティアン・ドセ、ほか

サラバンデのようなリズム
チェチーリアの静かな歌で始まる
キリスト教の許されない古代ローマ、チェチーリアは捕えられ死刑執行人アルマキウスの前に連れて行かれる
そこに四人の天使が現れ…
チェチーリアの勝利の歌で締めくくられる
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「ミラノの疫病」から 冒頭部分
(テノール)シュテファン・コラルデル、(テノール)ダヴィ・コルニヨー、(バス)ルノー・ブレス、(合唱と合奏)アンサンブル・コレスポンダンス、(指揮とオルガン)セバスティアン・ドセ

1576からミラノを襲ったペスト
ミラノの大司教カルロ・ボッローメオの、感染を厭わない献身。死後列聖され11/4が祝日
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「エピファニーの祝日のために」
(合唱と合奏)ル・コンセール・デ・ナシオン、(指揮)ジョルディ・サヴァール

エピファニー:救い主が現れた事を祝う祝日
ヘロデ王と三博士の話
生まれたばかりのヘロデ王はどこにいるか?−返答に驚いたヘロデ王は見つけたら報告するように言う
星に導かれた博士らは場所を探し当てるも報告する事なく祖国へ帰る

最近ではガレット・デ・ロワという焼き菓子を通じ広く知られるように
中に小さな陶器の飾りを入れ、切り分けて当たった人が"王様"

報告する事なく祖国へ帰るくだり、天使のお告げならぬ天使の忠告でしたな(
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「天使と羊飼いたちの対話」
(カウンターテナー)ジェラール・レーヌ、(テノール)ジャン・フランソワ・ノヴェリ、(バス)ロナン・ネデレク、(合奏)イル・セミナリオ・ムジカ―レ

救い主の誕生を天使に告げられ喜ぶ羊飼い達
天使:"何を持ってゆくのか"
羊飼い達:羊・鳩・ハチミツ
天使:それだけか
羊飼い達:私達は貧しくそれしか持っていない
天使:羊・鳩・ハチミツはおいてゆきなさい、純粋な愛と…
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古楽の楽しみ 2019/11/8放送分
▽マルカントワーヌ・シャルパンティエのオラトリオ(5)
ご案内:関根敏子/シャルパンティエの晩年のオラトリオをお送りします。

49歳の時にオルレアン公に仕える
オルレアン公は当時17歳、フルートとクラヴサンを愛する青年であった
シャルパンティエはこの頃テ・デウムやメディアを作曲

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「ソロモンの審判」第1部から
(合唱と合奏)レザール・フロリサン、(指揮)ウィリアム・クリスティ
器楽合奏→イスラエルの人々は王となったソロモンによってもたらされた平和を賛美
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「ソロモンの審判」第2部 前半部分から
ソロモン…(テノール)ポール・アグニュー、神…(バス)ニール・デイヴィーズ、(合唱と合奏)レザール・フロリサン、(指揮)ウィリアム・クリスティ

夜を表す静かなサンフォニーで始まる

眠っているソロモンに対し「何事も願うが良い…」
民を導き善悪を判断する心を願うソロモン
神は知恵に満ちた心を授ける
神に感謝を捧げるソロモン
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「ソロモンの審判」第2部から 後半部分
本当の母親…(ソプラノ)アナ・キンタンス、偽の母親…(テノール)マルク・モイヨン、ソロモン…(テノール)ポール・アグニュー
(合唱と合奏)レザール・フロリサン、(指揮)ウィリアム・クリスティ

当時、本当の母親は少年聖歌隊のボーイソプラノが歌った

二人の女性が子供を巡って争う
同じ頃に子供を産んだが、ある日子供に寄りかかって寝て死なせてしまう。もう一方の母親が寝ている間に取り替えた。
生きている赤ん坊が自分の子だと互いに主張し譲らない
剣を持ってこたせたソロモン、本物の母親は「生きたまま相手に渡してください」偽物は「分けてくれ」
正しい裁きを下したソロモンを民衆は讃える

四角い仁鶴がまぁるくおさめます(ぶち壊しや
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「ペテロの否認」から
イエス…(バリトン)ジョナサン・マックゴヴァーン、ペテロ…(テノール)ニコラス・スコット
語り手…(バス)ティモシー・ディッキンソン、オスタリア…(ソプラノ)アリス・グリビン、アンチラ…(ソプラノ)グレース・デーヴィッドソン
(合奏)ラ・ヌオーヴァ・ムジカ、(指揮)デーヴィッド・ベイツ、ほか

ペテロと否認と後悔の物語、あるいはイタリア風オラトリオ
合唱は全体的に簡潔だが最後の「激しく泣いた」の部分だけ複雑

この作品は同時代の音楽辞典の著者ブロッサールの著書に残されている。
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「主の御降誕のカンティクム」から 第1部
(合唱と合奏)レザール・フロリサン、(指揮)ウィリアム・クリスティ

ルカによる福音+詩篇・イザヤ書

目覚めた羊飼いと天使の対話
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